グラスの2種類の仕上げ方法と注意事項について

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彫り方(仕上げ)の違いで仕上り時の見た目が全然変わる?

当社グラスには2種類の仕上げの方法があります。
硝子は彫った部分が白く(磨り硝子)なります。
当社では硝子のこの特性を生かし

  • 透明な部分(彫らない部分)が多い仕上げ
  • 白い部分(彫った部分)が多い仕上げ

上記2種類の仕上げ方法のお好きな方をお選び頂けます。

2種類の仕上げのそれぞれの特徴やメリット&デメリットについて

左:白い部分が多い仕上げ
右:透明な部分が多い仕上げ

この2種類の彫り方の特徴やメリット&デメリットについて詳しくご説明をさせて頂きます。

当社は1個でのご注文も可能ですが、ペアでご注文を頂く機会が大変多いのですが、当社はフルオーダーでしかもすべて手作業で一個ずつ制作をさせて頂きますので、下記の三種類のペアの組み合わせが可能です。

  • 透明と透明
  • 白と白
  • 透明と白

ペアでご注文を下さる場合は、上記三種類の組み合わせの中から一つをお選び頂きます。

白が多い仕上げの特徴

硝子とは彫った所が磨り(すり)硝子になり白くなるのですが、この白い部分が多い仕上げをわかりやすくご説明をさせて頂く為に、実際の制作デザイン画を下記に添付させて頂きますのでご確認下さい。

九炉磨蔵 代表
この白い仕上げのグラスは、デザイン(黄色の部分)を彫りません!!

B君
ん?デザインを彫らないんだったら何を彫るんだ?

と言われてしまいそうですが…
この白が多い仕上げはデザイン(黄色部分)を彫らずに、デザインの周り(赤色部分)を彫るんです。

【彫刻する箇所】

デザインの周り(赤色部分)
彫る

※彫った所が白くなり、彫ってない所が透明になります

白が多い仕上げ特徴.
彫刻箇所デザインの周りを彫る
インパクト
洗いやすさ
性別別人気男性に人気

透明が多い仕上げの特徴

硝子とは彫った所が磨り(すり)硝子になり白くなるのですが、この透明な部分が多い仕上げをわかりやすくご説明をさせて頂く為に、実際の制作デザイン画を下記に添付させて頂きますのでご確認下さい。

この透明な部分が多い仕上げは、白いグラスとは彫る部分が逆で、デザイン(黄色部分)を彫り、デザインの周り(赤色部分)を彫らないんです。

【彫刻する箇所】

デザインの部分(黄色部分)
彫る

※彫った所が白くなり、彫ってない所が透明になります

透明が多い仕上げ特徴.
彫刻箇所デザイン彫る
インパクト
洗いやすさ
性別別人気女性に人気

白い仕上げと透明な仕上げ、どっちが人気有りますか?

ペアグラスのご注文頂くお客様からよくこの質問を頂きます

B君
白が多い仕上げと透明が多い仕上げ、どっちが人気ありますか?

数的にはどちらの仕上げも同じくらい出ているし、こればかりは正直好みの問題なので、実用性とインパクトどっちを重要視するかでお選び頂いた方が良いですね!

ただ、女性のお客様はやはり実用性を一番に考えられる傾向があり、透明な仕上げの方が洗いやすい事をお伝えさせて頂くと、ほとんどの方が透明な仕上げをご希望されます。

男性のお客様は、正直実用性は二の次なので洗いやすいとかご説明をさせて頂いても、興味を示される方は少なく、やはり見た目のインパクト重視で白い仕上げが良いと言われる方が多いですね。

もちろん女性でも白い仕上げが良いと言われる方もいらっしゃれば、男性で透明なグラスが良いと言われる方もいらっしゃいます。

ですから最終的にはお客様のお好みでお選び頂いております。

白い部分が多い仕上げのグラスの2つのデメリットについて

インパクト抜群の白い部分が多い仕上げのグラスですが、実はデメリットが2つ存在します。

この2つのデメリットについてご説明をさせて頂きますので、デメリットを全て知った上で、彫り方をご検討ください。

そもそも硝子を彫ると言う事は

当社は硝子を彫るのにサンドブラストという技法を用いて彫刻しております。
サンドブラストで硝子を彫ると言う事を、イメージしやすいように人で例えると、

サンドブラストとは??
サンドブラストとは圧縮空気に研磨材を混ぜて吹き付け、彫りたい硝子にぶつけて彫っていきます。

グラスをサンドブラストで彫刻する実際の動画はこちら

一文字のカミソリで髭や体毛を剃るような感じのイメージです。

一文字のカミソリで毛を剃った時というのは、肌が負けて赤くなったり荒れますよね。

硝子を彫った直後の硝子の表面は、毛羽立ち荒れているのでまさにこの状況と似ているのです。

デメリット① 『手の脂を吸う』

彫刻面は磨り(すり)硝子になりますので、彫刻していない透明なグラスと比べると、彫刻面は少しザラザラするようなイメージです

デメリットの1つ目としましては、この彫刻をした部分は目に見えない細かい凹凸があるのですが、この凹凸のある硝子表面が手の脂を吸いやすくなってしまうという事です。

グラスを持った時に、親指の脂を吸った部分を赤丸で囲っております。

この様に彫刻後は手の脂を吸ったりして、脂のあとが付きやすい状態となっております。

もちろんグラスを台所用洗剤で洗えば手の脂は簡単に落ちますし、この手の脂を吸う現象もグラスを使い続けていくと自然と(硝子表面の)毛羽立ちはおさまっていくので、徐々に手の脂を吸いにくくなっていきます。

デメリット② 『水垢(カルキ汚れ)や水シミが残りやすい』

コップを洗い乾かした時に、水垢(カルキ汚れ)や水シミが出やすいという特徴があります。

水垢とは?
水垢はカルキ汚れともいわれ、水道水に含まれるカルシウム分が付着し、自然乾燥したのものです。

上記の赤丸の部分が洗浄後に出る水シミです。

この水垢(カルキ汚れ)や水シミが残るのは、全てのグラスに出るもので、この白が多いグラス飲みに出るというわけではありません。

当社の透明な部分が多い仕上げのグラスの方にも水垢汚れは当然つきますが、硝子の表面が彫刻で毛羽立っている(目に見えない凹凸がある)白い部分が多い仕上げ(磨り硝子)のグラスは、更に水垢(カルキ汚れ)や水シミがつきやすいのです。

デメリットまとめ

わかりやすくデメリット言う書き方で記事を書かせて頂きましたが、

  • 手の脂を吸う
  • 水垢(カルキ汚れ)や水シミが残りやすい

この二つの現象は、量販店などで一般的に市販されている(彫っていない)グラスでも、普通に起こる現象なのですが…

当社の白い(彫った)部分が多い仕上げのグラスでは、(彫刻後は特に)硝子表面が毛羽立ち荒れている為、結果的に『手脂や水垢が付きやすくなってますよ』っていう注意喚起でした。

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