はじめまして。
このたびは、硝子彫刻工房 九炉磨蔵(くろまぐら)のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
私は硝子彫刻工房九炉磨蔵の代表を務めております門間基浩と申します。
全国には数多くのギフトショップや彫刻工房があります。
その中から、当社ホームページへ足を運んでくださった事を心より感謝申し上げます。
このページをご覧いただいているということは、きっとあなたは、大切な誰かを想いながら贈り物を探されているのではないでしょうか。
人生で一度きりの結婚式。
長年育ててくれたご両親への感謝。
新築祝い、還暦祝い、退職祝い、開店祝い、会社の周年記念…。
贈る相手は違っても、その根底にあるのは「喜んでもらいたい」という温かい気持ちです。
私は、その気持ちを形にする仕事をしています。
しかし、この仕事に出会い、九炉磨蔵を立ち上げるまでの道のりは、決して順風満帆ではありませんでした。
子どもの頃から「作ること」が好きでした

私は秋田県で生まれ育ちました。
子どもの頃から工作や絵を描くことが大好きで、休日になると時間を忘れて何かを作っているような子どもでした。
既製品のおもちゃで遊ぶよりも、『どうやって作られているんだろう』『中身はどうなってるんだろう?』と興味を持ち、当時家にあった父のラジカセを分解して親父からメチャクチャ怒られた事もありました。
家族からは、『また何か作ってるの?』と笑われることもありましたが、自分の頭の中で考えたものを形にしていく粘土工作やプラモデルを組み立てる時間が本当に夢中になれたし、何より楽しかったですし、何より好きでした。
今考えると、あの当時に自分の世界に入り没頭出来た、無心になり一つの事に集中できたプラモデルや粘土やパズルは俺にとってものづくりの原点なのかもしれません。
完成したものを見る事も好きでしたが、それ以上に好きだったのは、『どうすればもっと良くなるのか』を考えること・突き詰める事でした。
ほんの少し変えるだけで見え方が変わる。
色を少し変えるだけで印象が変わる。
そんな小さな違いに夢中になっているような変わった子供でした。
色々な物を作っては親に見せていたのですが、親はその度に『凄いね~』『カッコいいね~』って褒めてくれたり喜んでくれて、その両親の驚いたり喜んでいる顔を見るのが物凄い好きでした。
今思えば、この頃から職人としての原点は始まっていたのかもしれません。
高校生になっても、その気持ちは変わりませんでした。
「将来は手に職を付けたい。」
そんな漠然とした思いを抱いていて初めての就職先として選んだ仕事は整備士でした。
私の出身高校は金足農業高校なのですが、3年間農業関係の事を学んだのに何故か新卒で就職した企業は某車ディーラーTO●●TAの整備士でした。
幼少時代にプラモデルやミニ四駆がとても好きだったのですが、もしかしたら当時の私の感覚ではその延長線上の考えだったのかもしれません。
しかし、その頃は、まさか自分が将来独立する事になる事も、硝子彫刻を仕事にするとも夢にも思っていませんでした。
人生を変えた硝子との出会い
社会人になってからは、さまざまな仕事を経験しました。
整備士についた後、余りの残業時間&激務で体を壊し、整備士を続ける事を断念。
その後、ヒマラヤという大手スポーツ量販店の秋田営業所にバイトとして入り、その後数年で販売実績が認められ大卒しか社員になれない企業だったにもかかわらず、高卒の私が社員になる事が出来ました。
あの頃はスノーボード・スケボー・サーフィンを販売する販売の仕事だったのですが、そこでは接客を学び、人と接する楽しさを知りました。
ヒマラヤ秋田ボード館が秋田から撤退するというタイミングで、本社から県外へのお店へポストを用意して頂いたのですが、秋田で仲間達と野球チームをやっていた事もありお断りさせて頂き、秋田に残る事を決断しました。
その後は営業の世界に進み、本当に様々な営業の会社を渡り歩きました。
営業の会社では、お客様の立場になって考える大切さを学びました。
その後は電子部品製造の工場に就職し、品質へのこだわり・品質管理・一つひとつの工程を丁寧に積み重ねる事の重要性を学びました。
私にとって本当にどの仕事も決して無駄ではありませんでした。
今振り返ると、そのすべてが現在の九炉磨蔵につながっているのです。
ただ、どこか心の奥では、いつも感じている事がありました。
「いつか、自分の手で何かを生み出す仕事がしたい。」
「誰かの心に残る仕事がしたい。」
そんな想いを抱きながら過ごしていたある日、ネットで色々検索していたらたまたま広告で表示された硝子彫刻の体験会のバナーを見つけ興味本位でクリックしたのですが、これが全ての始まりとなりました。
私が住んでいるのは秋田県なのですが、その硝子の彫刻体験をやっているのは大阪の企業でした。
私は会社を辞めたタイミングだった事もあり、即申し込み即大阪に飛んでいきました。
この時、子供のころに新しいプラモデルを買ってもらえた時のような、物凄いワクワク感と高揚感があった事を今でも鮮明に覚えております。
硝子彫刻を実際に体験し、透明な硝子に繊細に刻まれた模様の美しさ。
光の当たり方によって表情を変える彫刻に、心から魅了され一瞬で心を鷲掴みにされました。
硝子に刻まれた名前やメッセージ。
その作品には、単なるガラス製品では表現できない温もりがありました。
「なんて美しいんだろう。」
「こんな作品を、自分の手で作れたらどんなに素晴らしいだろう。」
その瞬間の感動やワクワクは、今でも鮮明に覚えています。
硝子とは冷たい無機質な素材です。
しかし、その中には、人の想いや記憶、感謝や祝福を刻むことができる。
私は、彫刻体験に行ったその日の夜に宿泊先のビジネスホテルに戻った頃には、サンドブラスト世界・ものづくりの世界で生きていく事を決断しておりました。
この時の私は27歳になる年ではありましたが、まだ誕生日前だったので26歳でした。
九炉磨蔵を立ち上げた理由
「この仕事を一生の仕事にしたい。」
そう決意した私は、硝子彫刻(サンドブラスト技術)について一から学び始めました。
ところが、実際に始めてみると、想像していた以上に繊細で難しい世界でした。
ほんの少しの加減を間違えるだけで作品&商品として成立しなくなる。
ほんの少しデザインがずれるだけで作品全体の印象が変わる。
さらに厄介なのは着色です。
色によってその性質と特徴が違うので、思うように仕上がらなくて何度失敗した事か…
最初は本当に何もかも思うようにはいきませんでした。
頭の中では理想の作品が完成しているのに、それを現実にする事ができない。
体験彫刻で私に指導してくれた講師の方は簡単にやっていたのに、全く同じように出来ない。
そんな悔しい思いを本当に何度も経験しました。
当時は上手くいかない事ばかりでしたが、何故か不思議と諦めよう・辞めようとは全く思いませんでした。
失敗するたびに、唇をかみしめて
『次は同じ失敗をしない』『もっと良い作品を作りたい」と思っておりました。
その時のハングリー精神は、小学校から今現在でも続けている野球で培ったものだと思います
その後、数えきれない位の失敗を繰り返し、技術が身についてきた2007年10月、私は硝子彫刻工房 九炉磨蔵を立ち上げる事となります。
創業当初は全く知名度も無く、お客様も全く来ない状態でした。
当時は今みたいに自分でホームページを作る技術が無く、外注する事も考えましたが資金的に厳しかったのでホームページを持つ事は断念しました。
いくら良いものを作ろうと練習や試行錯誤・技術の研鑽に励んでも注文や問い合わせは全く来ない。
作品を作っても見てもらえる機会がない。
「本当にこの仕事だけで生活していけるのだろうか。」
そう不安になる日も本当に沢山ありました。
ですが、私は何の根拠もなかったのですが、私が一番最初に硝子彫刻と出会った際の感動したように、絶対に同じく感動してくれるお客様がいるはずと、日々の技術の研究に没頭し腕を磨き続けました。
『価格ではなく、技術で選ばれる工房になろう。』
『九炉磨蔵に注文すれば間違いない』
と思って頂ける絶対的な技術が必要だと考えたのです。
私の中でこの部分だけは絶対に譲れない部分でした。
安さだけで勝負をしても、いつか絶対に限界が来る。
広告費をかければ一時的にお客様は増えるかもしれませんが、当時は売り上げが全くなかったので広告費にかける事が出来る資金が無かったのです。
作品を作っては失敗し、また作る。
お客様が来ないので、本当に毎日その繰り返しで、正直あの頃はどれぐらいの材料を失敗で無駄にしたかわからないくらい失敗しました。
彫る深さを変えてみる。
塗料を変えてみる。
乾燥時間を変えてみる。
光の当たり方によって見え方がどう変わるのかを研究する。
納得できる作品が完成するまで、何十回、何百回と試作を繰り返しました。
完成品よりも試作品・サンプル品の方が多かった時期もあります。
それでも、その積み重ねがあったからこそ、今の九炉磨蔵があります。
開業当初はあれだけ失敗していたのに、現在はもう失敗する事は全く無くなりました。
お客様からお預かりする一つひとつの作品には、大切な想いが込められております。
そのお客様は『贈る人を喜ばせたい』『気持ちを伝えたい』っていう想いを持って当社にご注文に来て下さっております。
私は、その全てのお客様の想い&当社への期待に応えられる職人でありたいと強く思っております。
私たちが販売しているのは「硝子製品」ではありません
創業してから今日まで、本当にたくさんのお客様とのご縁を頂いてきました。
- 結婚式の引き出物。
- ご両親への感謝を伝える記念品。
- 新築祝い
- 還暦祝い
- 退職祝い
- 卒業記念
- 企業の周年記念
人生には、人それぞれ忘れられない節目があります。
そして、その節目には必ず「誰かを想う気持ち」があります。
「この作品は、誰に贈られるのだろう。」
「受け取った方は、どんな表情をされるのだろう。」
「この作品が、何年経っても思い出として残ってくれたら嬉しい。」
そんな事を想像しながら、一つひとつの商品を彫刻しております。
だから私は、お客様へよくこんな質問をします。
「どんな関係性の方へ贈られるのでしょうか?」
「どんなお気持ちを伝えたいですか?」
「その方はどんなお人柄ですか?」
デザインは、単なる模様ではありません。
その方だけのストーリーを表現するものだと思っています。
同じグラスでも、お客様が違えば完成する作品はまったく違います。
だからテンプレートだけで作ることはありません。
お客様のお話を伺いながら、一緒に世界に一つだけのデザインを作り上げていく。
それが九炉磨蔵の仕事です。
忘れられないお客様の言葉
この仕事を続けていて、本当に嬉しい瞬間があります。
それは、商品をお届けした後にいただくお客様からのお言葉です。
『想像以上の仕上がりでした。』
『両親が涙を流して喜んでくれました。』
『完璧です!!』
『退職祝いで渡したら、会場中が感動しました。』
『世界に一つだけのプレゼントになりました。』
『またお願いしたいです。』
そんな温かいメッセージを頂くたびに、この仕事を選んで本当に良かったと感じます。
もちろん、作品を完成させることは大切です。
ですが、私にとって本当のゴールは、作品をお渡しすることではありません。
その作品を手にした方が笑顔になり、ご家族やご友人との思い出として心に残ること。
そこまでが、当社の仕事だと思っています。
その為、作品が完成した後も、お客様から頂くご感想は一つひとつ大切に読ませていただいています。
お褒めの言葉は励みになりますし、ご要望やご意見は、これからのものづくりに活かしています。
4万点を超える制作実績が教えてくれた事
2007年の創業以来、おかげさまで制作実績は4万点を超えました。
数字だけを見ると、とても大きな実績に感じるかもしれません。
ですが、私にとって4万点とは、現在までの数えきれないほどのお客様とのご縁の積み重ねです。
めのまえの
一つとして同じご依頼はありませんでした。
同じ名前でも、同じデザインでも、贈る相手や想いが違えば、作品の意味も変わります。
だから私は、今でも初心を忘れず、一件一件を初めてのご注文だと思って向き合っています。
ありがたい事に、一度ご注文頂いたお客様から再びご依頼を頂く事や、ご家族、ご友人をご紹介頂く機会も年々増えてきております。
結婚式の引き出物をご注文いただいたお客様から数年後に新築祝いをご依頼頂いたり、お子様の誕生記念や還暦祝いなど、人生の節目ごとに思い出して頂ける事も少なくありません。
本当に皆さんの人生に寄り添える素晴らしい仕事だと自負しておりますし、誇りを持っております。
技術だけでなく「安心」もお届けしたい
オーダーメイドの商品は、完成するまで実物を見ることができません。
だからこそ、不安を感じる方も多いと思います。
「イメージ通りに仕上がるかな。」
「プレゼントする日に間に合うかな。」
「相談だけでも大丈夫かな。」
そんな不安を少しでも安心に変えられるよう、当社では、ご注文前のご相談からデザインの打ち合わせ、制作、完成まで、できる限り丁寧な対応を心掛けています。
当社の商品は全て、お客様と話し合い一緒に商品を作り上げていく事を大切にしています。
完成した作品をお届けした瞬間だけではなく、ご相談頂いた時から「お願いして良かった」と感じて頂ける工房であり続けたいと心から思っております
これからも変わらないこ
時代は大きく変わりました。
インターネットが普及し、AIが進化し、便利なサービスも増えています。
ものづくりの世界も少しずつ変化しています。
しかし、どれだけ時代が変わっても、人が誰かを想う気持ちは変わらないと私は信じています。
結婚する娘さんへ贈る親御さんの気持ち。
長年支えてくれたご両親への感謝。
会社を支えてくれた仲間への「ありがとう」。
新しい人生を歩み始める方への応援。
そうした気持ちは、何年経っても色あせることはありません。
だからこそ、私はこれからも技術だけではなく、人と人とのつながりを大切にしながら作品を作り続けたいと思っています。
流行を追いかけるのではなく、何年経っても「この作品を選んで良かった」と思っていただけるものづくりを続けていきたい。
最後に
ここまで長いプロフィールを最後までお読み頂き、本当にありがとうございました。
当社ホームページでは商品の写真や価格をご覧頂く事はできます。
しかし、それだけでは「どんな人が作っているのか」「どんな想いで作品を作っているのか」は伝わりません。
だからこそ、このページでは、私自身の言葉でお伝えしたいと思いました。
九炉磨蔵は、大量生産の工房ではありません。
一つひとつのご注文に向き合い、お客様のお話を伺いながら、世界に一つだけの作品をお作りしています。
作品が完成したときの喜びはもちろんですが、それ以上に、お客様からいただく「ありがとう」の一言が、私にとって何よりの励みです。
もし今、このホームページをご覧になり、
「こんなデザインは作れるかな?」
「まだイメージがまとまっていないけれど相談してみたい。」
そんなお気持ちをお持ちでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。
ご注文前のご相談だけでも大歓迎です。
世界に一つだけの作品を、一緒に考え、一緒に作り上げていけることを、心より楽しみにしております。
これからも硝子彫刻工房 九炉磨蔵は、技術を磨き、人とのご縁を大切にしながら、一つひとつ心を込めて作品を製作してまいります。
どうぞ末永く、よろしくお願いいたします。
硝子彫刻工房九炉磨蔵
代表 門間 基浩
