結婚式の前撮りを考え始めると、「いくらくらい必要?」「スタジオとロケーションはどちらがいい?」「和装と洋装ではいくら違う?」「結婚式の何カ月前に撮れば間に合う?」といった疑問が出てきます。
結論からいうと、結婚式の前撮り費用は撮影場所だけで決まるものではありません。衣装の種類と着数、撮影カット数、写真データ、アルバム、ヘアメイク、撮影場所の使用料、撮影する曜日などによって総額が変わります。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)をもとにゼクシィが紹介しているデータでは、前撮り・後撮りの平均費用はスタジオ撮影19万6,000円、ロケーション撮影20万2,000円です。
ただし、実際の前撮りには10万円未満のプランから30万円を超えるプランまで幅があります。平均額だけを見て判断するのではなく、自分たちが希望する衣装・データ・アルバム・撮影場所まで含めた最終的な支払額を確認することが大切です。
この記事では、結婚式前撮りの相場をはじめ、スタジオ撮影とロケーション撮影の違い、和装・洋装の費用、価格帯ごとの撮影内容、全データやアルバムの追加料金、撮影時期、ポーズ、費用を抑える方法、契約前に確認したい条件まで詳しく解説します。
結婚式の前撮りとは?当日の写真との違い

結婚式の前撮りとは、挙式・披露宴とは別の日に、新郎新婦が婚礼衣装などを着て写真撮影を行うことです。
結婚式当日の写真は、挙式、披露宴、ゲストとの交流、家族との時間など、その日に起きた出来事を記録する意味合いが強くなります。
一方、前撮りは撮影そのものに時間を使えるため、衣装、背景、構図、表情、ポーズなどにこだわりやすいのが特徴です。
結婚式当日はウエディングドレスとカラードレス、前撮りでは白無垢や色打掛というように、当日とは違う衣装の写真を残すこともできます。
また、前撮り写真は記念として残すだけでなく、ウエルカムボード、プロフィールブック、席次表、プロフィールムービー、オープニングムービーなどにも利用できます。
結婚式前撮りの費用相場はいくら?
結婚式前撮りの予算を考えるときは、10万円台から20万円台をひとつの基準にしながら、希望する内容を加えて最終的な総額を確認する方法が分かりやすいでしょう。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)をもとに紹介されている平均費用は次のとおりです。
| 撮影方法 | 平均費用 | 特徴 |
|---|---|---|
| スタジオ撮影 | 19万6,000円 | 天候に左右されにくく、照明やセットを使って撮影しやすい |
| ロケーション撮影 | 20万2,000円 | 庭園・海・公園・街並みなどを背景に撮影できる |
ただし、これはあくまで平均額です。
前撮りには比較的シンプルな10万円未満のプランもあれば、和装と洋装の両方を着たり、複数のロケーションで撮影したりすることで30万円を超えるケースもあります。
そのため、「前撮りは約20万円」と固定して考えるのではなく、自分たちが必要とする内容なら最終的にいくらになるのかを確認してください。
前撮り費用を左右する主な項目
- 撮影料金
- 新郎新婦の衣装
- 衣装の着数
- 衣装のグレード
- 着付け
- ヘアメイク
- 新郎のヘアメイク
- アクセサリー・ブーケなどの小物
- ヘアチェンジ
- 撮影カット数
- 納品される写真データ数
- 全データ納品
- 写真のレタッチ・補正
- アルバム制作
- カメラマンの指名料
- ロケーションまでの交通費・出張費
- 施設使用料・撮影申請料
- 移動車両
- 土日祝日・早朝などの追加料金
最初に表示されているプラン料金が安くても、希望する衣装への変更、写真データの追加、アルバム制作などによって総額が大きく上がる場合があります。
安い基本プランだけで判断しない
前撮りを比較するときに注意したいのが、「基本料金」と「最終的な支払額」の違いです。
たとえば基本料金に撮影料と衣装1着が含まれていても、気に入った衣装は追加料金の対象だったり、写真データが数枚しか含まれていなかったりする場合があります。
反対に、一見すると高く見えるプランでも、衣装、着付け、ヘアメイク、データ、アルバムまで含まれていれば、最終的には分かりやすい料金設定である場合もあります。
前撮りは「いくらから」という最低価格ではなく、自分たちの希望をすべて入れた後の見積金額で比較してください。
当社からのワンポイントアドバイス
当社は2007年の開業以来、300件以上の結婚式引き出物案件に対応してきました。その中では、引き出物のご相談と一緒に、結婚式場から出された見積書について「この金額は高くないでしょうか」「ここからまだ増えますか」と相談を受けることもあります。
結婚式準備では、前撮りだけでなく、料理、衣装、装花、引き出物、両親贈呈品、ペーパーアイテムなど複数の費用が同時に動きます。そのため、前撮りだけを切り離して予算を考えるより、まず結婚式全体の予算を確認し、その中で前撮りにいくらまで使えるのか上限を決める方が現実的です。
さらに、前撮り写真を何に使うのかも最初に決めてください。ウエルカムボード、プロフィールムービー、プロフィールブック、両親への贈り物では、必要な写真の向き、枚数、画像サイズ、納品時期が異なるからです。
スタジオ撮影とロケーション撮影の費用と違い

費用だけではなく、撮りたい写真、天候リスク、移動時間、撮影場所まで含めて選びましょう。
| 比較項目 | スタジオ撮影 | ロケーション撮影 |
|---|---|---|
| 一般的な価格帯の目安 | 5万円~20万円程度 | 10万円~30万円程度 |
| 天候 | 影響を受けにくい | 雨・風・気温などの影響を受ける |
| 背景 | スタジオセット・背景紙など | 庭園・海・公園・街並みなど |
| 移動 | 比較的少ない | 移動が必要になる場合が多い |
| 追加費用 | 比較的把握しやすい | 施設使用料・申請料・交通費などに注意 |
| 向いている人 | 天候を気にせず効率よく撮りたい人 | 景色や季節感も写真に残したい人 |
上記の価格帯は一般的な目安であり、実際の料金は地域、撮影会社、衣装、データ数、撮影時間などによって変わります。
スタジオ撮影の特徴
スタジオ撮影は、雨や強風などの影響を受けにくく、予定どおり撮影を進めやすいことがメリットです。
一般的な価格帯としては5万円~20万円程度を目安にできますが、衣装の内容やデータ枚数によって大きく変わります。
比較的安いプランでは、納品データが数枚のみだったり、追加料金なしで選べる衣装が限られていたりすることがあります。
スタジオ撮影を選ぶ場合でも、衣装、ヘアメイク、データ枚数、アルバムまで含めた総額を確認してください。
ロケーション撮影の特徴
ロケーション撮影は、庭園、海、神社、公園、街並み、歴史的建築物など、場所そのものを写真の一部として残せることが大きな魅力です。
一般的な価格帯としては10万円~30万円程度が目安ですが、撮影場所によって施設使用料、撮影申請料、交通費、出張費、アテンド料などが必要になることがあります。
また、ロケーション撮影は天候の影響を受けやすいため、雨天延期の条件や再撮影料金も必ず確認してください。
特に桜や紅葉の時期は、延期すると同じ景色で撮影できなくなる可能性があります。写真の雰囲気だけではなく、延期した場合まで想定して契約内容を確認することが大切です。
和装・洋装で前撮り費用はどれくらい変わる?

衣装の種類も前撮り料金を大きく左右します。
一般的な価格帯の目安として、洋装1着では5万円~15万円程度、和装1着では8万円~20万円程度として案内されるケースがあります。
| 衣装 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 洋装1着 | 5万円~15万円程度 | 比較的費用を抑えやすい |
| 和装1着 | 8万円~20万円程度 | 着付け・小物などで費用が増えやすい |
| 洋装+和装 | 10万円~35万円程度 | 衣装数と撮影時間が増える |
| 衣装グレードアップ | 1万円~20万円以上の場合もある | ブランドや衣装ランクによって大きく異なる |
これらは一律の料金ではありません。撮影会社や衣装によって大きく異なるため、実際の契約時には必ず確認してください。
特に注意したいのが、「プラン内で選べる衣装」と「追加料金が必要な衣装」の違いです。
基本料金だけを見て申し込んだ後、試着時に気に入ったドレスや色打掛を選んだことで、大きな追加料金が発生するケースも考えられます。
契約前に、追加料金なしで選べる衣装を実際に見せてもらうと判断しやすくなります。
予算別|前撮りではどこまでできる?
前撮り費用は、予算によって実現しやすい内容が変わります。以下はあくまで一般的な目安ですが、予算を考えるときの参考にしてください。
| 予算 | 内容の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 5万円以下 | セルフ撮影・私服撮影・シンプルな撮影 | できるだけ費用を抑えたい人 |
| 5万円~10万円 | 洋装1着のスタジオ撮影など | 必要最低限の写真を残したい人 |
| 10万円~20万円 | 一般的な前撮りプラン | 費用と内容のバランスを取りたい人 |
| 20万円~30万円 | 和装・ロケーション撮影なども検討しやすい | 写真や衣装にこだわりたい人 |
| 30万円以上 | 複数衣装・複数ロケーションなど | 撮影内容や特別感を重視したい人 |
大切なのは、高いプランを選ぶことではありません。
「何を残したいのか」「何に使うのか」を先に決め、その目的に必要な内容へお金を使うことが、前撮りの満足度を上げる考え方です。
結婚式の前撮りはいつする?おすすめ時期
前撮り写真を結婚式当日のアイテムに使うのであれば、結婚式の3カ月前までをひとつの目安として考えると余裕を持ちやすくなります。
重要なのは、「撮影日が結婚式に間に合うか」ではありません。
完成した写真データをいつ受け取れるのかを確認することです。
写真データの納品日から逆算する
- 前撮り会社を選ぶ
- 撮影日を決める
- 衣装を決める
- 撮影場所・ポーズを決める
- 前撮りを行う
- 写真の選定・編集
- 写真データを受け取る
- ウエルカムボードやムービーを制作する
- 校正・修正を行う
- 印刷・制作する
- 式場へ搬入する
撮影後すぐにすべてのデータが届くとは限りません。
撮影会社や時期によって納期は異なるため、契約前に「通常納期」だけでなく、繁忙期にはどの程度かかるのかまで確認しておくと安心です。
春・秋のロケーション撮影は早めに確認する
桜、新緑、紅葉などを背景にできる春・秋はロケーション前撮りの人気が高まりやすい時期です。
希望する日程、場所、カメラマンが決まっている場合は早めに問い合わせましょう。
また、季節限定の景色を目的にする場合は、雨天延期になったときに同じ景色を残せない可能性も考えておく必要があります。
前撮り写真のポーズは事前に決めておく

結婚式の前撮りで後悔を減らすには、撮りたいポーズや構図を撮影前に整理しておくことが大切です。
カメラマンにすべて任せる方法もありますが、ウエルカムボードやプロフィールムービーなど用途が決まっている写真は、必要な構図を事前に伝えた方が使いやすくなります。
残しておきたい基本的なポーズ
- ふたりで正面を向いた全身写真
- 自然に会話している写真
- 手をつないだ写真
- 後ろ姿
- 歩いている写真
- 指輪が分かる手元写真
- ブーケや小物を使った写真
- 新郎だけ・新婦だけの写真
- 縦位置の写真
- 横位置の写真
- 背景を広く入れた写真
- 人物の周囲に余白がある写真
写真をWebや印刷物に利用する予定がある場合、人物を中央に大きく写した写真だけではなく、左右や上部に余白がある写真も残しておくと、デザインや文字入れがしやすくなります。
ポーズ指示書は優先順位を付ける
撮りたい写真を何十枚も並べた指示書を作るより、「この写真だけは必ず残したい」というカットを優先順位付きで整理する方が実用的です。
撮影時間には限りがあります。希望するポーズが多すぎると、一つ一つの撮影時間が短くなり、表情や構図を整える時間が不足する可能性があります。
前撮り写真のデータ料金と確認ポイント
前撮りを契約する前に、写真データの「枚数・画質・納期・追加料金・利用条件」を確認してください。
前撮り写真は次のような用途に利用できます。
- ウエルカムボード
- プロフィールブック
- 席次表
- プロフィールムービー
- オープニングムービー
- 結婚報告
- SNS
- 年賀状
- 両親への贈り物
- 結婚後のアルバム
全データ納品はいくら?
全データ納品は、前撮りの追加料金が増えやすい項目のひとつです。
撮影会社やプランによって大きく異なりますが、一般的な目安として3万円~10万円程度の追加料金になるケースがあります。
一方で、「全データ付き」と記載されていても、撮影したすべての写真ではなく、カメラマンが選別した後のデータすべてを意味することがあります。
契約前に次の点を確認してください。
- 納品されるデータ枚数
- 全データとは何枚程度か
- 撮影した全写真なのか、選別後の全写真なのか
- 高解像度データを受け取れるか
- レタッチ済みか
- 追加補正はいくらか
- 納品日はいつか
- 結婚式アイテムへの使用が可能か
すべての写真が必要とは限らない
全データをもらえれば後から自由に選べる安心感がありますが、費用を抑えたい場合は、本当に何枚必要なのかを考えてみましょう。
ウエルカムボード、プロフィールムービー、年賀状など、使用する目的が決まっていれば、必要な写真の枚数も整理しやすくなります。
当社からのワンポイントアドバイス
当社では名入れ引き出物や両親贈呈品などを制作する際、新郎新婦様から受け取る名簿やデザインデータを「何に、いつ使うのか」から逆算して確認しています。
前撮り写真についても同じです。撮影すること自体をゴールにするのではなく、「ウエルカムボードに使う」「ムービーに使う」「両親への記念品に使う」など用途を先に決めてください。
実際の制作では、写真を使おうとした段階で、横位置の写真が足りない、画像サイズが小さい、希望する写真のデータ納品が間に合わない、といった問題が起きる可能性があります。
データ枚数だけではなく、縦・横の構図、画像サイズ、レタッチ範囲、利用条件、納品日まで確認することが、撮影後の作り直しや予定変更を防ぐポイントです。
前撮りアルバムの料金相場
前撮りのアルバム料金は、撮影会社や仕様によって大きく異なりますが、一般的には3万円~15万円程度を目安として案内されるケースがあります。
料金を左右する主な要素は次のとおりです。
- アルバムのサイズ
- ページ数
- 掲載する写真点数
- 表紙素材
- 製本方法
- デザイン
- 写真追加
- ページ追加
- 修正回数
- 送料
アルバムとして残しておけば、スマートフォンやパソコンの中だけで保存するよりも、結婚記念日や家族が増えたときに見返しやすいというメリットがあります。
一方、費用を抑えたい場合は、写真データだけを受け取って自分たちでフォトブックを作る方法もあります。
アルバムが必要かどうかは、「前撮りをどのような形で残したいか」で判断してください。
土日祝・季節によって前撮り料金は変わる?
前撮りは、撮影する曜日や季節によって追加料金が設定されている場合があります。
撮影会社によって異なりますが、土日祝は1万円~3万円程度の追加料金が設定されるケースがあります。
また、桜の時期や紅葉シーズンなど、ロケーション撮影の人気が集中する時期は、通常とは異なる料金になる場合があります。
日程にこだわりが少ない場合は、平日や比較的予約が集中しにくい時期も確認すると、費用を抑えられる可能性があります。
ただし、料金だけを優先して真夏や真冬の屋外撮影を選ぶ場合は、体への負担にも注意してください。特に和装で長時間歩くロケーション撮影では、気温や移動距離も確認しておきましょう。
結婚式前撮りの費用を抑える方法
前撮り費用を抑えるなら、単純に一番安いプランを探すのではなく、自分たちに必要な項目と不要な項目を分けることが大切です。
平日撮影を検討する
土日祝日の追加料金が設定されている撮影会社では、平日に変更するだけで費用を抑えられる可能性があります。
衣装の着数を増やしすぎない
衣装を増やすと、衣装代だけではなく、着付け、ヘアメイク、撮影時間なども増える可能性があります。
結婚式当日に着る衣装とのバランスを考え、前撮りで本当に残したい衣装を選びましょう。
全データが必要か考える
撮影した写真をすべて残したい場合は全データ納品が便利ですが、実際に使う写真が少ないのであれば、必要な枚数だけを受け取れるプランの方が費用を抑えられる場合があります。
アルバムの必要性を考える
データだけを受け取り、後から自分でフォトブックを作る方法もあります。
一方、品質や保存性を重視するのであれば、撮影会社のアルバムを選ぶ価値もあります。
小物を持ち込む
ブーケ、アクセサリー、リングケース、思い出の品などを自分で用意すれば、費用を抑えながら自分たちらしい写真を残せる場合があります。
ただし、撮影会社によっては持込料や持ち込み制限があるため、必ず事前に確認してください。
前撮りの見積もりは同じ条件で比較する
同じ10万円の前撮りプランでも、中身が同じとは限りません。
一方は衣装1着とデータ10枚、もう一方は衣装1着と全データ付きということもあります。
2~3社を比較する場合は、次の項目を同じ条件で横並びにしてください。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 衣装 | 何着含まれるか、追加料金なしで選べる範囲 |
| ヘアメイク | 新婦だけか、新郎も含まれるか |
| 着付け | 和装着付け・小物が含まれるか |
| データ | 納品枚数、全データ料金、画像サイズ |
| 補正 | 基本補正と追加レタッチの範囲 |
| アルバム | ページ数、掲載点数、修正、追加料金 |
| ロケーション | 移動費、施設使用料、申請料、アテンド料 |
| 日程 | 土日祝・早朝・シーズン料金 |
| 延期 | 雨天・体調不良時の変更条件 |
| キャンセル | キャンセル料と返金条件 |
| 納期 | データ納品日・アルバム完成日 |
| 利用条件 | 印刷物やSNSなどへの写真使用条件 |
前撮りで失敗しないために契約前に確認したいこと
前撮りで後悔を減らすためには、料金表だけでは分からない条件を契約前に確認することが重要です。
- 希望衣装に追加料金が必要か
- 衣装は何着選べるか
- 撮影時間はどれくらいか
- 納品データは何枚か
- 「全データ」の定義は何か
- データ納品までどれくらいかかるか
- 写真のレタッチ範囲
- アルバム料金と追加料金
- 土日祝日の追加料金
- カメラマン指名料
- 衣装や小物の持込料
- ロケーション施設使用料
- 交通費・出張費
- 雨天時の延期条件
- 体調不良時の変更条件
- 延期できる期限
- 延期時に衣装を再予約できるか
- キャンセル料金
- 家族との撮影が可能か
- 希望ポーズを指定できるか
- 写真データの利用条件
特にロケーション撮影では、雨天延期について「無料で延期できる」という説明だけでなく、いつまで変更できるのか、次の撮影日はいつ選べるのか、衣装やカメラマンを同じ条件で確保できるのかまで確認してください。
結婚式当日の写真も前撮りとは別に考える
前撮りをしたからといって、結婚式当日の写真が不要になるわけではありません。
前撮りは新郎新婦を中心に、時間を取って希望する写真を残す撮影です。
一方、結婚式当日は挙式の表情、家族、友人、受付、乾杯、余興など、その日にしか撮影できない瞬間があります。
前撮りと結婚式当日の写真は、どちらか一方を選ぶものではなく、残せる写真の役割が違うと考えると分かりやすいでしょう。
ズームレンズやゲスト撮影はプロ撮影の補完として考える
結婚式当日は、ゲストがスマートフォンやカメラで新郎新婦を撮影してくれることもあります。
遠くから撮影する場合はズームレンズが便利ですが、会場によって撮影可能な場所やフラッシュの使用ルールが異なるため注意してください。
ゲスト撮影は、プロカメラマンとは違う距離感の写真を残せることが魅力です。ただし、重要な場面の記録をゲスト撮影だけに任せるのではなく、補完的なものとして考える方が安心です。
使い捨てカメラや写真共有アプリを利用する方法もある
披露宴の各テーブルに使い捨てカメラを置いたり、ゲストがスマートフォンで撮影した写真を写真共有アプリやオンラインアルバムに集めたりする方法もあります。
プロカメラマンが撮影していないゲスト同士の自然な表情が残ることもあるため、結婚式全体の写真を増やす方法のひとつとして考えられます。
オンラインで共有する場合は、写真の公開範囲やプライバシーにも配慮してください。
結婚式前撮りに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 結婚式の前撮り相場はいくらですか?
A. ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)をもとにしたデータでは、スタジオ撮影の平均は19万6,000円、ロケーション撮影は20万2,000円です。ただし、撮影会社、衣装、データ数、アルバム、撮影場所などによって大きく変わるため、平均額ではなく希望内容を入れた総額で比較してください。
Q2. 結婚式の前撮りはいつするのがおすすめですか?
A. 前撮り写真をウエルカムボードやプロフィールブックなどに使用するなら、結婚式の3カ月前までをひとつの目安にすると準備しやすくなります。撮影日だけではなく、写真データの納品日と制作物の締切から逆算してください。
Q3. スタジオ撮影とロケーション撮影はどちらがおすすめですか?
A. 天候に左右されにくく効率よく撮影したい場合はスタジオ撮影、桜・紅葉・海・庭園など景色も写真に残したい場合はロケーション撮影が向いています。料金だけではなく、残したい写真から選びましょう。
Q4. 和装と洋装ではどちらが高いですか?
A. 一般的には、着付けや小物が必要になる和装の方が高くなりやすい傾向があります。ただし、洋装でもブランドドレスや衣装のグレードアップによって高額になることがあります。
Q5. 前撮りの全データは必要ですか?
A. 必須ではありません。ウエルカムボードやムービー、年賀状など複数の用途に使いたい人には便利ですが、使用する写真が少ない場合は必要枚数だけ受け取る方法でも十分です。契約前に納品枚数と追加料金を確認してください。
Q6. 前撮りの費用を安くする方法はありますか?
A. 平日撮影を選ぶ、衣装数を絞る、全データが必要か見直す、アルバムを自作する、小物を自分で準備するといった方法があります。ただし、持込料や追加料金を確認してから判断してください。
Q7. 雨でロケーション撮影ができない場合はどうなりますか?
A. 延期・日程変更・スタジオへの変更など、対応は撮影会社によって異なります。延期料金、変更できる期限、衣装やカメラマンの再予約条件、キャンセル料まで契約前に確認してください。
記事まとめ
結婚式の前撮りを考えるとき、最初に気になるのは「結局いくらかかるのか」ではないでしょうか。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)をもとにしたデータでは、前撮り・後撮りの平均費用はスタジオ撮影19万6,000円、ロケーション撮影20万2,000円です。
しかし、この平均額だけを見て「前撮りには約20万円必要」と考える必要はありません。
前撮りには5万円以下のシンプルな方法から、10万円~20万円程度の一般的なプラン、複数の衣装やロケーションにこだわった30万円以上のプランまであります。
実際の費用を左右するのは、撮影場所だけではありません。
- 衣装の種類と着数
- 衣装のグレード
- 着付け
- ヘアメイク
- 撮影カット数
- データ枚数
- 全データ納品
- 写真の補正
- アルバム
- ロケーション施設使用料
- 交通費
- 土日祝料金
など、複数の項目が積み重なって最終的な料金が決まります。
そのため、前撮り会社を比較するときに最も重要なのは、広告やプラン一覧に表示されている「最初の金額」ではなく、「自分たちの希望を入れた後の最終金額」です。
たとえば5万円のプランと15万円のプランがあれば、一見すると5万円の方が圧倒的に安く見えます。
しかし、5万円のプランでは希望する衣装、全データ、アルバム、土日料金、ロケーション使用料がすべて追加料金で、15万円のプランには最初から必要なものが含まれている可能性もあります。
同じ条件にそろえなければ、本当の価格差は分かりません。
当社は2007年の開業以来、300件以上の結婚式引き出物案件に対応し、名入れ引き出物、両親贈呈品、記念品などを制作してきました。
その中では、引き出物だけでなく結婚式全体の予算について相談を受けることもあります。
これまでのご相談では、写真にはこだわりたい一方で、料理、衣装、装花、引き出物、両親贈呈品などにも費用が必要になり、どこまで前撮りへお金をかければよいか迷うケースがあります。
こうした場合におすすめしたいのは、前撮り単体から予算を決めるのではなく、結婚式全体の予算から前撮りに使える上限を先に決めることです。
前撮りは、希望を追加していくほど魅力的なプランになります。
和装も着たい、洋装も着たい、桜の下でも撮りたい、全データも欲しい、アルバムも残したいというように希望を追加すると、それぞれは魅力的でも総額は大きくなります。
そこで、最初に「何のために前撮りをするのか」をふたりで整理してください。
- 結婚式当日とは違う衣装を着たい
- 和装写真を残したい
- ふたりだけで落ち着いて撮影したい
- ウエルカムボードに使いたい
- プロフィールブックに使いたい
- プロフィールムービーに使いたい
- 両親へ写真をプレゼントしたい
- 結婚の記念としてアルバムを残したい
目的が明確になれば、必要な衣装、撮影場所、写真データ数、アルバムの必要性まで判断しやすくなります。
反対に、目的が曖昧なままオプションを追加すると、使わない写真や不要なサービスにまで費用をかけてしまう可能性があります。
また、前撮り写真を結婚式で使用する予定がある場合は、費用と同じくらい納期が重要です。
撮影した写真は、その場ですぐに完成データとして受け取れるとは限りません。
写真の選定、色調整、レタッチ、データ納品などに時間が必要です。
さらに、その写真をウエルカムボードやプロフィールムービーに使うなら、データを受け取った後にも制作期間があります。
当社の制作経験でも、画像選定、文字内容の確認、校正、修正、制作、発送という各工程に時間が必要です。
そのため、前撮りの日だけを決めるのではなく、
- 前撮り日
- 写真データ納品予定日
- ウエルカムボードやムービーの制作開始日
- 入稿期限
- 完成予定日
- 式場への搬入日
までを一つの予定表にしておくと、準備の流れが非常に分かりやすくなります。
さらに、ロケーション撮影を検討している場合は、雨天延期の条件も重要です。
特に桜や紅葉など季節限定の景色で撮りたい場合、延期できたとしても同じ風景を残せるとは限りません。
「延期できます」という説明だけで終わらせず、延期できる期限、追加料金、次の日程、衣装の再予約、カメラマンの変更などまで確認してください。
スタジオ撮影とロケーション撮影についても、どちらが優れているというものではありません。
天候の影響を減らし、予定どおり効率的に撮影したいならスタジオ撮影が向いています。
桜、紅葉、海、庭園、思い出の街並みなど、その場所自体も思い出として残したいならロケーション撮影に大きな魅力があります。
和装と洋装についても同じです。
「どちらが人気か」で選ぶ必要はありません。結婚式当日に洋装を着るので前撮りでは和装を残す、反対に当日は和装を着ないので前撮りで白無垢や色打掛を選ぶ、といった考え方もできます。
前撮りは必ずしなければならない結婚式準備ではありません。
結婚式当日の写真だけで十分だと考えるなら、無理に行う必要はありません。
それでも、結婚式当日とは違う衣装や場所で、時間をかけてふたりの写真を残せることは前撮りならではの魅力です。
これから前撮りを検討するなら、最初から「どのプランが一番安いか」を探すのではなく、まずふたりで、
- 何のために前撮りをするのか
- どんな写真を残したいのか
- 写真を何に使うのか
- いつまでに写真が必要なのか
- 結婚式全体の中でいくらまで使えるのか
を話し合ってみてください。
そのうえで、スタジオかロケーションか、和装か洋装か、必要なデータ数、アルバム、納品時期、追加料金、延期条件まで同じ条件で比較します。
前撮りの相場は、「平均額に合わせるための数字」ではありません。自分たちが残したい写真と予算のバランスを決めるための基準です。
必要なものにはしっかり予算を使い、必要のないものは無理に追加しない。この順番で考えることで、費用だけでなく写真の仕上がりにも納得できる、自分たちらしい結婚式前撮りを選びやすくなります。





