こんにちは。硝子彫刻工房九炉磨蔵の門間です。
結婚式の引き出物を選んでいると、「縁起物は本当に必要なの?」「引き出物と引き菓子だけでは失礼?」「鰹節や昆布を入れる意味はあるの?」と迷いますよね。
結婚式では昔から、メインの引き出物、引き菓子、縁起物を組み合わせる考え方があります。
ただし、現在の結婚式で縁起物が絶対に必要というわけではありません。
地域の慣習や両家の考え方を大切にしながら、ゲストが受け取ったあとに喜んで使えるか、食べきれるかまで考えて選ぶことが大事です。
この記事では、結婚式の縁起物が持つ意味、必要なケースと省略できるケース、代表的な品物、予算の考え方、引き出物とのバランスまで、贈り物を制作してきた立場から分かりやすくお伝えします。
- 結婚式で縁起物を贈る意味
- 縁起物が必要なケースと省略できるケース
- 代表的な縁起物の種類と選び方
- 引き出物と縁起物の予算配分
結婚式の縁起物とは

まずは、結婚式における縁起物の意味と、引き出物全体の中でどのような役割を持つのかを見ていきましょう。
お祝いの意味を込めた品物
結婚式の縁起物とは、夫婦円満、長寿、子孫繁栄、喜びなど、結婚にふさわしい意味を持たせた品物です。
代表的なものには、鰹節、昆布、うどん、赤飯、梅干し、紅茶、鯛を使った食品などがあります。
例えば昆布は、「よろこぶ」という言葉につながることから、お祝いの品として使われてきました。
うどんには、夫婦の縁が太く長く続くようにという願いが込められます。
つまり縁起物は、単なる食品ではありません。
新郎新婦からゲストへ幸せを分け、これからの良いご縁を願う品として用意されてきたものです。
縁起物の意味や由来には、地域や販売店によって異なる説明もあります。
ひとつの説だけを絶対的なものとして考えず、お祝いにふさわしい意味を添える品として受け止めるとよいでしょう。
引き出物を構成する一品
伝統的な結婚式の引き出物は、主に次の3品で構成されます。
| 品 物 | 主な役割 | 代表例 |
|---|---|---|
| メインの引き出物 | ゲストへの感謝を形にする記念品 | グラス、食器、タオル、カタログギフト |
| 引き菓子 | 家族へのお土産や幸せのお裾分け | バームクーヘン、焼き菓子、和菓子 |
| 縁起物 | 夫婦円満や長寿などを願う品 | 鰹節、昆布、うどん、赤飯、梅干し |
この3品構成は現在でも広く知られています。しかし、すべての結婚式で必ず3品にしなければならないという決まりではありません。
メインの引き出物と引き菓子の2品にする結婚式もありますし、会費制の結婚式では引き菓子のみを用意する場合もあります。
大切なのは品数だけを合わせることではなく、結婚式の形式やゲストとの関係に合った贈り方を選ぶことです。
奇数の品数が好まれた理由
昔から結婚式では、割り切れる偶数よりも、割り切れない奇数が縁起の良い数として好まれてきました。
そのため、メインの引き出物、引き菓子、縁起物の3品を組み合わせる形が定着したとされています。
ただし、現在では「2品だから縁起が悪い」と受け取る人ばかりではありません。
形式よりも、品物の内容や新郎新婦の心遣いを重視するゲストが増えています。
2品構成にする場合でも、引き出物の品質を上げる、包装を丁寧にする、メッセージカードを添えるなど、感謝が伝わる工夫はできます。
当社からのワンポイント
品数を増やすことだけが、おもてなしではありません。
使わない品を3つ贈るより、日常で長く使える品を丁寧に贈る方が、ゲストの心に残ることもありますよ。
結婚式に縁起物は必要なのか?
縁起物を用意すべきかどうかは、結婚式の形式、地域性、家族の考え方、招待するゲストによって変わります。
ここでは、判断するときの基準を詳しく解説します。
必ず用意する決まりはない
結論から言うと、結婚式の縁起物は必ず用意しなければならない品ではありません。
法律や全国共通の正式なマナーとして、縁起物の用意が義務付けられているわけではないからです。
現在は結婚式のスタイルも多様になっています。
ホテルで行う大人数の披露宴だけでなく、家族婚、少人数婚、レストランウエディング、会費制結婚式、披露宴を行わない挙式など、さまざまです。
そのため、昔ながらの3品構成がすべての結婚式に合うとは限りません。
ただし、「必要ないから何も考えずに省く」のではなく、両家の親や式場担当者に地域の慣習を確認してから決めることをおすすめします。
用意した方が安心なケース

親族や年配のゲストが多い結婚式では、縁起物を用意した方が安心なことがあります。
長く地域の慣習に親しんできた人にとって、引き出物は3品や5品で用意するものという認識が残っている場合があるからです。
特に次のような結婚式では、縁起物を含めるか慎重に考えましょう。
- 親族中心の結婚式
- 年配のゲストが多い披露宴
- 地域の婚礼慣習を大切にする家庭
- 昔ながらの格式を重んじる式場
- 両家の親が3品構成を希望している場合
新郎新婦にとっては不要に見えても、親世代には「縁起物が入っていないと寂しい」と感じられることがあります。
結婚式は新郎新婦のための行事であると同時に、両家が親族やお世話になった方へ感謝を伝える場でもあります。だからこそ、最終決定の前に両家へ確認しておくと安心です。
省略しやすいケース
一方で、縁起物を省略しても違和感が生じにくい結婚式もあります。
友人中心のカジュアルな披露宴や会費制結婚式、少人数の食事会などでは、品数よりも実用性を重視しやすいでしょう。
次のような場合は、2品構成やメインギフトのみという選択肢も考えられます。
- 会費制の結婚式
- 友人中心のカジュアルな披露宴
- 家族だけで行う小規模な食事会
- 宅配型の引き出物を利用する場合
- メインの引き出物に十分な予算をかける場合
ただし、同じ会費制でも地域や会費の金額によって考え方は異なります。
式場の担当者や両家の親に確認したうえで判断してください。
地域差を確認して決める
結婚式の引き出物には、地域による違いがあります。
品数の多い引き出物が一般的な地域もあれば、会費制を中心に比較的簡素な贈り方が定着している地域もあります。
また、同じ都道府県内でも、家ごとに考え方が異なることも珍しくありません。
インターネットで全国平均だけを調べても、自分たちの地域にそのまま当てはまるとは限らないのです。
まずは新郎側と新婦側の親へ、「親戚の結婚式では何品くらい用意していたか」「縁起物を入れる慣習があるか」を聞いてみてください。
両家で意見が違う場合は、無理にどちらかへ合わせる必要はありません。
親族だけ縁起物を付けるなど、ゲストに応じて贈り分ける方法もあります。
当社のワンポイントアドバイス
これまで数多くの新郎新婦様の引き出物の製作に携わってきた当社の経験からお伝えさせて頂きますと、最初に確認したいのは「招待人数」と「引き出物の必要数」は同じではないという点です。
引き出物は一人に一つではなく、夫婦や家族を一世帯として用意する場合がある一方、ご祝儀を別々にいただく兄弟姉妹や職場関係者には個別に用意することもあります。
まず席次表で同じ住所の家族をまとめ、次にご祝儀を連名でいただく予定かを両家へ確認し、最後に親族・上司・友人ごとの贈り分けを記号で付けて数えます。
人数だけで発注すると過不足が起こりやすいため、商品を決める前に「世帯数」「個別に渡す人数」「予備数」を分けて一覧にしておくと安心です。
代表的な縁起物の意味
縁起物にはさまざまな種類があります。意味だけでなく、食べやすさ、保存しやすさ、持ち帰りやすさまで考えて選びましょう。
鰹 節
鰹節は、結婚式の縁起物として長く親しまれてきた定番品です。
鰹の身を二つに分けて作ることから、背側の雄節と腹側の雌節が一対になる様子を夫婦に見立て、夫婦円満を願う品とされています。
軽くて持ち帰りやすく、料理に使えることも大きなメリットです。
小分けの鰹節や、だしパックとのセットなら、料理をあまりしないゲストでも比較的使いやすいでしょう。
一方で、単身世帯や自炊をしない人には使い切りにくい場合があります。
ゲストの年齢や暮らし方を考えて選ぶことが大切です。
昆 布
昆布は「よろこぶ」という語呂合わせから、昔からお祝い事に使われてきました。
子孫繁栄や健康長寿を願う品として説明されることもあり、結婚式の縁起物に適しています。
ただし、大きな乾燥昆布をそのまま贈ると、調理方法が分からない人もいるでしょう。
だし昆布、昆布茶、佃煮、ふりかけなど、日常生活で使いやすい形に加工された商品がおすすめです。
うどん
うどんは、その長い形から長寿や末永い夫婦関係を願う品として選ばれます。
また、太い麺に夫婦の縁が太く続くようにとの意味を込めることもあります。
幅広い年代に食べてもらいやすく、保存もしやすい縁起物です。
紅白の麺やハート型の具材を入れた婚礼用商品もあります。
ただし、乾麺は見た目以上に重さがあります。
遠方から来るゲストや高齢のゲストが多い場合は、容量を確認しておきましょう。
赤 飯
赤飯は、結婚、出産、入学など、日本のお祝い事で広く食べられてきました。
赤い色には災いを遠ざけるという考え方があり、人生の節目を祝う食べ物として親しまれています。
現在は、電子レンジで温めるだけの商品や、一人分ずつ小分けにされた商品もあります。
昔ながらの雰囲気を残しながら、受け取った人が簡単に食べられるものを選ぶとよいでしょう。
梅干し
梅干しは、梅の木が長く生きることや、しわのある見た目から長寿を願う品として用いられます。
「梅は百花の魁」という言葉があるように、寒い時期を越えて早く花を咲かせる姿から、忍耐や生命力を表すこともあります。
高級感のある個包装の商品や、木箱に入った商品であれば、結婚式らしい特別感を演出できます。
ただし、塩分を控えている人や酸味が苦手な人もいるため、全員に向くとは限りません。
紅茶やお茶
紅茶は、「紅」の字がお祝いを連想させることや、茶葉が長く保存できることなどから、婚礼用の縁起物として扱われることがあります。
日本茶も、日常で使いやすく、年配のゲストへ贈りやすい品です。
ティーバッグタイプであれば、急須を持っていない人でも手軽に飲めます。パッケージの上品さだけでなく、実際の飲みやすさも確認しましょう。
鯛や鯛茶漬け
鯛は「めでたい」という言葉に通じる、分かりやすい縁起物です。
尾頭付きの鯛をそのまま贈るのは現実的ではありませんが、鯛茶漬け、鯛めしの素、鯛の形をした最中など、贈りやすい商品があります。
見た瞬間にお祝いらしさが伝わりやすく、幅広い年代に理解してもらえる点が魅力です。
| 縁起物 | 込められる主な意味 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| 鰹節 | 夫婦円満 | 小分けやだしパックが使いやすい |
| 昆布 | 喜び、子孫繁栄 | 佃煮や昆布茶も選択肢 |
| うどん | 長寿、末永い縁 | 重量と賞味期限を確認する |
| 赤飯 | 祝い、厄除け | 簡単に調理できる商品が便利 |
| 梅干し | 長寿、生命力 | 塩分や好みに配慮する |
| お茶 | 長寿、日常の安らぎ | ティーバッグが使いやすい |
| 鯛 | めでたい、祝い | 茶漬けや鯛めしが贈りやすい |
縁起物の選び方
縁起物は、縁起の良い意味だけで決めると、受け取ったあとに使われない可能性があります。
ゲストの生活を想像して選ぶことが大切です。
食べやすさを優先する
結婚式では見た目の華やかさに目が向きやすいのですが、食品を贈るなら食べやすさが欠かせません。
調理に手間がかからないか、普段の食事で使えるか、一人暮らしでも食べきれるかを確認しましょう。
例えば鰹節なら、大きな削り節よりも個包装の小分けタイプが便利です。
うどんなら、一度にすべてをゆでる必要がない商品が使いやすいでしょう。
縁起の良さと実用性の両方を満たす品を選ぶことが、ゲストの満足につながります。
賞味期限を確認する
食品の縁起物を選ぶときは、賞味期限を必ず確認してください。
ゲストが結婚式の翌日に食べるとは限りません。
遠方からの参列で数日間家を空ける人や、ほかのお土産と一緒に保管する人もいます。
賞味期限が短い商品は、食べるタイミングを急がせてしまいます。
常温保存ができ、数週間から数か月ほど余裕のある商品が扱いやすいでしょう。
正確な保存方法や期限は商品ごとに異なるため、注文前に販売元の公式情報を確認してください。
重さと大きさを確認する
引き出物を会場から持ち帰ってもらう場合、重さと大きさへの配慮が必要です。
メインの引き出物、引き菓子、縁起物をひとつの袋に入れると、想像以上に重くなることがあります。
特に遠方から来るゲスト、高齢のゲスト、小さな子どもを連れたゲストにとって、大きな引き出物袋は負担になりかねません。
軽量な縁起物を選ぶか、引き出物をゲストの自宅へ配送する方法も検討するとよいでしょう。
アレルギー表示を確認する
食品を贈る際は、アレルギー表示も重要です。
小麦、卵、乳、そば、落花生、えび、かになど、アレルギーの原因となる原材料が含まれていることがあります。
新郎新婦がゲスト全員の食物アレルギーを把握するのは難しいものの、原材料表示が分かりやすい商品を選ぶことはできます。
披露宴の料理について確認したアレルギー情報がある場合は、縁起物や引き菓子選びにも活用してください。
ゲストごとに贈り分ける
縁起物を全員同じものにする必要はありません。
親族には昔ながらの鰹節や昆布を付け、友人には使いやすいスープやお茶を付けるなど、ゲストごとに贈り分ける方法があります。
ただし、贈り分けの種類を増やしすぎると、発注や会場での配布を間違えやすくなります。
袋や箱の外側に管理番号を付けるなど、式場担当者と受け渡し方法を相談しましょう。
贈り分けをする場合は、隣り合うゲストから中身の差が見えにくい包装にすると安心です。
明らかな価格差が分かる状態は避けましょう。
縁起物の相場と予算配分
縁起物にかける金額だけでなく、メインの引き出物や引き菓子を含めた総額で考えることが大切です。
縁起物は千円前後が目安
結婚式の縁起物は、1品あたり1,000円前後をひとつの目安にすると考えやすいでしょう。
商品によっては500円程度のものから、1,500円を超える高級品まであります。
ただし、相場はあくまで一般的な目安です。
商品の内容、包装、地域、式場、送料などによって実際の費用は変わります。
縁起物だけを豪華にしても、メインの引き出物が簡素に見えると、全体の印象がちぐはぐになることがあります。
メインギフトを中心に考える
引き出物の予算を決めるときは、まずメインの記念品を選び、そのあとに引き菓子と縁起物を組み合わせる方法が分かりやすいです。
例えば、友人や同僚への引き出物なら、次のような組み合わせが考えられます。
| メインの引き出物 | 3,000円~4,000円程度 |
| 引き菓子 | 1,000円~1,500円程度 |
| 縁起物 | 500円~1,000円程度 |
| 合 計 | 4,500円~6,500円程度 |
親族や上司には、いただくご祝儀や関係性を考慮して、メインの引き出物の金額を上げる方法があります。
ゲスト別の詳しい金額については、結婚式の引き出物相場と選び方も参考にしてください。
縁起物を省くなら質を上げる
縁起物を省いて2品構成にする場合、単純に1品分の予算を削るだけでは、ゲストに寂しい印象を与えることがあります。
そのため、縁起物に使う予定だった予算をメインの引き出物へ回し、品質や特別感を高める方法がおすすめです。
例えば、一般的な既製品から名入れの品へ変更する、簡易包装から上質な箱入りにする、長く使える素材を選ぶなどの方法があります。
品数を少なくするなら、受け取った瞬間に「きちんと選んでくれた」と感じられる内容を意識しましょう。
式場の持込料も確認する
式場以外の店舗から引き出物を購入する場合、持込料が発生することがあります。
持込料は、引き出物一品ごとに設定される場合もあれば、引き出物袋や保管料が別にかかる場合もあります。
商品の販売価格が安くても、持込料、送料、袋代を加えると、式場で注文する場合と総額があまり変わらないこともあるでしょう。
契約後に知って慌てないためにも、次の内容を事前に確認してください。
- 引き出物一品ごとの持込料
- 引き菓子や食品の持ち込み可否
- 引き出物袋の指定と費用
- 会場への納品可能日
- 商品の保管料
- 宅配型引き出物の利用可否
持込料やキャンセル条件は式場との契約内容によって異なります。
正確な情報は契約書や式場の担当者へ確認してください。
当社のワンポイントアドバイス
これまで数多くの新郎新婦様の引き出物の製作に携わってきた当社の経験からお伝えさせて頂きますと、外部業者の商品価格だけを見て式場手配と比較するのは危険です。
確認する順番は、持ち込み料、引き出物袋代、会場までの送料、保管料、搬入日時、検品方法、数量変更の期限です。
さらに、縁起物や引き菓子は食品のため、式場によって持ち込み条件が異なることがあります。
見積書に「持込料なし」とあっても、袋の指定や搬入作業料が別項目になっていないか確認してください。
当社の制作経験上、名入れ品は席次表の完成を待ってから動くと納期が詰まりやすいため、商品とデザインを先に決め、氏名だけを後から確定できる進め方かを制作業者へ聞いておくと安心です。
引き出物とのバランス
縁起物を選ぶときは、単独で考えるのではなく、メインの引き出物や引き菓子との組み合わせを見ることが大切です。
同じ用途の品を重ねない
メインギフト、引き菓子、縁起物の内容が似すぎると、受け取った人が使い切れないことがあります。
例えば、メインギフトが食品カタログで、引き菓子と縁起物も食品の場合、すべて食べ物になります。食品を好むゲストにはよいものの、結婚式の記念に残る品がないと感じる人もいるでしょう。
反対に、メインの引き出物をグラスや食器などの形に残る品にし、引き菓子と縁起物を食品にすると、役割が分かれます。
「記念に残るもの」「家族で楽しむもの」「縁起を伝えるもの」と考えると、全体のバランスを取りやすくなります。
実用性の高い引き出物を選ぶ
ゲストの満足度を考えるなら、縁起物の意味だけでなく、メインの引き出物が日常で使えるかを確認しましょう。
どれほど高価な品でも、使い道がなければ収納されたままになることがあります。
一方で、グラス、タオル、食器など、日常生活で使えるものは、結婚式が終わったあとも活用してもらいやすいでしょう。
ただし、実用品なら何でもよいわけではありません。品質、デザイン、包装、ゲストとの関係性まで考える必要があります。
名入れで特別感を加える
既製品では物足りないと感じる場合、ゲストの名前を入れた引き出物も選択肢になります。
九炉磨蔵では、ゲスト一人ひとりのお名前を彫刻したペアロックグラスを制作しています。
新郎新婦の名前だけを入れた記念品は、ゲストにとって使いにくい場合があります。
そこで、受け取るゲスト本人の名前を入れることで、「自分のために用意してくれた品」という特別感が生まれます。

グラスは飲み物の種類を限定しにくく、お酒を飲まない人でも水、ジュース、お茶などに使えます。
また、桐箱に入れることで結婚式らしい上質感を出しやすく、縁起物を省いた2品構成でも見劣りしにくいでしょう。
桐箱入り名入れペアロックグラスの内容や注文条件は、結婚式の引き出物販売ページでご確認いただけます。
当社からのワンポイント
私が制作の現場で大切にしているのは、価格や品数だけでなく、受け取った方が実際に使う場面まで想像することです。結婚式が終わったあとも使ってもらえる品なら、そのたびにお二人の結婚式を思い出していただけます。
縁起物選びの注意点
縁起物はお祝いの品ですが、選び方によってはゲストを困らせてしまうこともあります。
注文前に確認したい注意点を見ていきましょう。
意味だけで決めない
縁起の良い由来があっても、受け取った人が使えなければ満足にはつながりにくいものです。
例えば大きな昆布には立派な印象がありますが、普段料理をしない人にとっては扱いに困るかもしれません。
昔ながらの意味を残しながら、昆布茶や佃煮など、現代の生活で使いやすい形を選ぶ方法もあります。
伝統を守ることと、昔と同じ形の商品を選ぶことは必ずしも同じではありません。
安さだけで選ばない
結婚式では多くの費用がかかるため、少しでも節約したいと思うのは自然なことです。
しかし、金額だけで縁起物を選ぶと、内容量が極端に少ない、包装が簡素、賞味期限が短いなどの問題が生じる場合があります。
一個あたり数百円の差でも、招待人数が多ければ総額は大きく変わります。
そのため、予算の上限を決めることは大切です。
ただし、安い品を追加して形だけ3品にするよりも、縁起物を省き、その分をメインの引き出物へ回す方が納得感のある内容になることもあります。
新郎新婦の名前を目立たせすぎない
縁起物や引き菓子の包装に、新郎新婦の名前や写真を大きく入れる商品もあります。
結婚式当日は華やかに見えますが、ゲストが自宅で使うときに気恥ずかしさを感じる場合があります。
新郎新婦の名前を入れるなら、外箱やメッセージカードなど、使用後に取り外せる部分へ控えめに入れると使いやすいでしょう。
形に残る引き出物へ名入れをする場合は、受け取るゲスト本人の名前を入れる方法もあります。
直前の注文を避ける
縁起物は既製品が多いものの、在庫状況や包装作業によっては納品まで時間がかかります。
名入れ、メッセージカード、のし、個別包装を依頼すると、通常商品より長い制作期間が必要です。
また、招待人数の変更により、追加注文が必要になることもあります。
商品選びは挙式の数か月前から始め、注文期限は販売店や式場へ確認してください。
正確な納期は商品や注文数によって異なります。
後悔しない決め方

縁起物を付けるか迷ったときは、順番を決めて考えると判断しやすくなります。
両家の希望を確認する
最初に、新郎側と新婦側の親へ縁起物に関する希望を聞きましょう。
「昔から入れるものだから必要」と考えている場合もあれば、「今はなくても構わない」と考えている場合もあります。
親の希望をすべて受け入れる必要はありませんが、何も相談せずに省くと、結婚式直前に意見がぶつかることがあります。まずは考え方を聞き、そのうえで予算やゲスト層を説明し、両家が納得できる方法を探してください。
ゲストの顔ぶれを見る
次に、招待するゲストの年齢、関係性、住んでいる地域を確認します。
親族や年配ゲストが中心なら、縁起物を含めた3品構成が安心でしょう。
若い友人が中心なら、実用性を優先した2品構成も考えられます。
遠方ゲストが多ければ、軽い商品や宅配型の引き出物が便利です。
誰に贈るのかを考えず、全員同じ内容にすることだけを優先すると、かえって不便な品になる場合があります。
総予算を計算する
商品価格だけでなく、包装、のし、袋、送料、持込料まで含めて総予算を計算しましょう。
例えば縁起物が一個1,000円でも、80人分なら8万円です。
さらに持込料が加われば、負担は大きくなります。
8万円を縁起物へ使うのか、メインの引き出物の品質を高めるために使うのか。
お二人にとってどちらがゲストへの感謝を伝えられるでしょうか。
答えは結婚式ごとに異なります。
だからこそ、慣習だけで決めず、総額を見て判断することが必要です。
最後は実用性で判断する
縁起物の有無で迷い続けたら、最後は受け取ったゲストが使うか、食べるかを想像してください。
縁起物に意味があり、日常でも使いやすいなら、付ける価値があります。
反対に、形だけ整えるために、使われにくい品を追加するのであれば、メインの引き出物へ予算を寄せた方が満足度は高まりやすいでしょう。
結婚式の縁起物に関するよくある質問
Q1. 結婚式の縁起物は絶対に必要ですか?
A. 絶対に必要という決まりはありません。地域の慣習、両家の考え方、ゲストの年齢層、結婚式の形式によって判断します。親族や年配ゲストが多い場合は、両家へ確認してから省略すると安心です。
Q2. 引き出物が2品では縁起が悪いですか?
A. 2品だから必ず縁起が悪いというわけではありません。現在はメインの引き出物と引き菓子の2品構成もあります。ただし、3品構成を重視する地域や家庭もあるため、両家の親や式場へ確認してください。
Q3. 縁起物の相場はいくらですか?
A. 一品あたり1,000円前後が一般的な目安です。ただし、500円程度の商品から1,500円以上の商品まで幅があります。相場はあくまで目安なので、メインの引き出物や引き菓子を含めた総額で判断してください。
Q4. 縁起物の代わりにプチギフトを付けてもよいですか?
A. プチギフトと縁起物は役割が異なります。縁起物は引き出物セットの一品として贈り、プチギフトはお見送り時に手渡す小さなお礼として使われるのが一般的です。代用する場合は、両家や式場の考え方も確認しましょう。詳しい違いは、結婚式のプチギフトと引き出物の違いをご覧ください。
Q5. 縁起物を省くとゲストに失礼ですか?
A. 縁起物を省いただけで、必ず失礼になるわけではありません。ただし、品数を減らした結果、引き出物全体が明らかに簡素に見えると不満につながる可能性があります。省く場合は、メインの引き出物の品質や包装へ予算を回すとよいでしょう。
記事まとめ
私はこれまで多くの新郎新婦様とお話しし、結婚式の引き出物を制作する立場から、縁起物を付けるべきか、何品にすれば失礼にならないかというご相談を数多く伺ってきました。
結婚式の縁起物は、夫婦円満、長寿、子孫繁栄などの願いを込めて贈る品です。
昔ながらの引き出物では、メインの記念品、引き菓子、縁起物の3品構成が広く用いられてきました。
しかし、現在の結婚式で縁起物が絶対に必要という決まりはありません。
三品構成がなじんでいる地域やご家庭もあれば、メインの引き出物と引き菓子の二品を丁寧に選ぶ方が自然な結婚式もあります。
そのため、品数だけを先に決めるのではなく、両家の考え方、ゲストの顔ぶれ、結婚式の形式、持ち帰りやすさ、予算を順番に確認することが大切です。
準備の最初に行ってほしいのは、新郎側と新婦側の親御様へ、親族の結婚式でどのような引き出物を用意してきたかを聞くことです。
「縁起物は必要ですか」とだけ尋ねるより、「親族には三品が一般的だったか」「地域特有の品があったか」「省くと気にする方がいるか」まで具体的に確認した方が、後から意見が食い違いにくくなります。
両家の慣習が違う場合は、どちらかに無理に統一する必要はありません。
親族には縁起物を付け、友人や同僚には実用性を重視した内容にするなど、ゲストに合わせた贈り分けも検討できます。
次に、招待人数ではなく、実際に引き出物を渡す単位を整理してください。
夫婦や家族で一つにするのか、同じ世帯でもご祝儀が別なら個別にするのか、子ども、受付、主賓、欠席者への対応をどうするのか。
この線引きが曖昧なまま商品を決めると、席次表が完成したあとに必要数が変わり、予算や納期の調整が難しくなります。
当社では、名簿を確認する際に、氏名だけでなく、世帯、贈り分け区分、表記方法、配送先の有無まで分けて見ることをおすすめしています。
名入れ品では、人数の確定だけでなく、文字の確認も重要です。
旧字体や異体字、同じ読み方でも異なる漢字、英字表記の大文字と小文字、旧姓を使うかどうかなど、制作を始めてから確認が必要になる項目があります。
席次表のデータをそのまま流用できるとは限りません。
式場の名簿、招待状、本人から受け取った表記のうち、どれを正式なものとするかを決め、制作業者へ渡す前に新郎新婦様のお二人で最終確認してください。
確認後の変更が可能な期限も、注文前に聞いておくと安心です。
縁起物を選ぶ際は、意味や見た目だけでなく、受け取ったゲストが実際に使えるか、無理なく食べきれるかまで考えましょう。
食品であれば、賞味期限、保存方法、重さ、アレルギー表示を確認する必要があります。
縁起物は一品1,000円前後がひとつの目安になりますが、金額だけを基準に選ぶのではなく、引き出物全体の内容とのバランスを見ることが大切です。
予算については、商品代だけで判断しないようにしてください。
式場以外から手配する場合は、持ち込み料、袋代、送料、保管料、搬入作業、予備分の費用まで含めて比較します。一方、式場手配には、会場との連絡や納品管理を任せやすい利点があります。
外部業者には、商品や名入れの自由度、価格、専門性に利点がある場合があります。
どちらが良いかは一律ではありません。総額だけでなく、誰が数量を管理し、誰が検品し、いつ、どこへ納品するのかまで確認して選ぶことが必要です。
節約するなら、ゲストの満足度に影響しにくい部分から考えるのがよいと思います。
包装を必要以上に豪華にしない、贈り分けの種類を増やしすぎない、送料や持ち込み料まで含めて手配方法を比較するなど、工夫できる部分はあります。
反対に慎重に選びたいのは、メインの引き出物の品質、食品の賞味期限やアレルギー表示、名入れの正確さ、納期です。
安い縁起物を形だけ追加して三品にするよりも、縁起物を省き、その予算を日常で使えるメインの引き出物へ回した方が、お二人の考えやゲストの暮らしに合う場合もあります。
これまでのご相談では、「親に確認するのが遅くなった」「持ち込み料を商品決定後に知った」「席次表が完成するまで注文できないと思っていた」「招待人数と引き出物の必要数を同じだと考えていた」といった迷いが生じることがあります。
こうした行き違いの多くは、商品選びそのものよりも、確認する順番が決まっていないことから起こります。
まず両家の慣習を確認し、次にゲストを世帯や関係性ごとに分け、必要数を算出します。
そのあとで総予算、式場の持ち込み条件、制作期限、名入れ表記の順に確認すると、判断しやすくなるでしょう。
縁起物を付けるか迷ったときは、「一般的には何品か」だけで決めず、その品を受け取ったゲストが実際に使うか、食べきれるか、負担なく持ち帰れるかを想像してみてください。
伝統を大切にすることと、現在の暮らしに合う品を選ぶことは両立できます。
二人の考えだけで決めるのではなく、両家と式場の意見を聞きながら、最後はゲストへの感謝が最も自然に伝わる形を選ぶこと。
それが後悔しにくい引き出物選びだと、私は考えています。
この記事を読み終えたら、まず両家へ地域の慣習を確認し、次に席次表を基に引き出物を渡す単位を数え、式場へ持ち込み条件と納品期限を聞いてください。
この三つが分かれば、縁起物を付けるか、何品構成にするか、予算をどこへ配分するか、外部業者を利用するかを具体的に判断できます。
焦って商品を決める前に、確認事項を一つずつ埋めていくことが、結果として一番の近道です。

九炉磨蔵では、ゲスト一人ひとりのお名前を彫刻した、桐箱入りペアロックグラスを制作しています。
結婚式が終わったあとも日常で使ってもらえる、形に残る引き出物です。
数量がまだ確定していない段階でも、制作可能な時期や注文枠について確認できます。詳しくは、桐箱入り名入れペアロックグラスの引き出物をご覧ください。
費用や持込条件、納期は式場や商品によって異なります。正確な情報は各式場や販売元の公式サイトで確認し、最終的な判断は式場担当者や両家のご家族へ相談してください。














