結婚式で引き出物なしは非常識?ご祝儀・会費制・親族別の判断基準と代替案

ゲストに合わせて贈り分けする結婚式の引き出物と紙袋
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こんにちは。硝子彫刻工房 九炉磨蔵の門間です。

結論からお伝えすると、結婚式で引き出物なしを選ぶこと自体が、必ずしも非常識になるわけではありません。会費制パーティー、挙式のみ、ご祝儀を辞退する家族中心の食事会などでは、一般的な引き出物を省略する選択肢があります。

一方、ご祝儀制の披露宴では、引き出物はゲストへの感謝や結婚式の記念を形にする品として広く定着しています。ご祝儀を受け取りながら、説明も代わりのお礼もなく何も渡さない判断は、親族や上司を中心に「配慮が足りない」と受け止められる可能性があります。

判断するときは「引き出物をなくせるか」だけではなく、ご祝儀制か会費制か、誰を招待するか、両家や地域の慣習、料理やお車代を含むおもてなし全体、代わりに何を用意するかまで確認してください。

引き出物を「なしにするか」だけでなく、相場・品数・贈り分け・カタログギフトなども含めて全体から判断したい方は、結婚式の引き出物相場と選び方|品数・贈り分け・カタログギフトまで解説もあわせてご覧ください。

  • 引き出物なしが失礼になりやすいケース
  • ご祝儀制・会費制・家族婚ごとの判断基準
  • 兄弟姉妹・親族・上司へ個別に配慮する方法
  • 引き菓子、プチギフト、宅配などの代替案
  • 引き出物をもらえなかったゲスト側の確認方法

目 次

結婚式で引き出物なしは失礼になる?

引き出物の有無だけでマナー違反かどうかは決まりません。招待方法とゲストが負担する金額、結婚式の形式、お礼の伝え方が一つの方針として整っているかが重要です。

引き出物なしが非常識とは限らない

会費制のカジュアルなパーティー、挙式のみ、写真婚、家族だけの会食など、一般的な披露宴とは異なる形式では、メインの引き出物を用意しないことがあります。ご祝儀を辞退し、ゲストの金銭的な負担をあらかじめ明確にしている場合も、引き出物なしを選びやすくなります。

ただし、会費制であっても何も渡さないことが唯一の正解ではありません。引き菓子やプチギフトを用意し、見送りの際に一人ずつ感謝を伝える方法もあります。

判断の軸は「最近は自由だから大丈夫」ではなく、ゲストが事前に理解している負担と、当日受けるおもてなしが釣り合っているかです。

引き出物なしを判断する5つの基準

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判断項目なしを選びやすいケース慎重な検討が必要なケース
招待形式会費制・挙式のみご祝儀制披露宴
ゲスト友人中心のカジュアルな会親族・上司・主賓が多い
事前案内会費とご祝儀辞退を明示負担やギフトの説明がない
地域・両家両家が省略に同意引き出物を重視する慣習がある
代わりのお礼料理・引き菓子・交通費などを充実節約以外の理由が見えない

一つでも慎重な検討が必要な項目に当てはまる場合は、全員分を一律になくす前に、親族や上司だけ記念品を用意する贈り分け、引き菓子のみ残す方法、後日配送などを比較しましょう。

引き出物を用意しない人の割合は14.5%

結婚マーケット調査2025では、国内の披露宴・ウエディングパーティーまたは結婚を機とした食事会を実施した20~49歳の男女692人について、14.5%が「ギフトは用意していない」と回答しています。反対に、引き出物54.8%、引き菓子45.3%、プチギフト39.2%など、何らかのギフトを用意した回答が確認できます。複数回答のため、各割合は合計100%にはなりません。

ここで大切なのは、14.5%に会費制や親族中心の食事会も含まれることです。調査対象も2025年度から変更されているため、過去調査との単純比較には向きません。この数字は「引き出物なしという選択肢は存在する」ことを示しますが、「ご祝儀制披露宴で何も渡さなくても問題ない」ことを示す数字ではありません。

当社からのワンポイントアドバイス
引き出物のご相談では、招待人数だけを聞いても必要数を正確に判断できません。
当社では最初に、ゲストを友人、職場、上司、親族、夫婦・家族へ分け、ご祝儀制か会費制か、世帯ごとに何を渡すかを整理します。
引き出物なしを検討するときも、まずゲスト名簿に「招待形式」「世帯」「想定するお礼」「両家確認」の欄を作ってください。
この一覧があれば、全員なし、親族だけ用意、引き菓子のみ、後日配送のどれが自然かを比較でき、人数だけで一律に削る失敗を避けやすくなります。

ご祝儀制・会費制・家族婚で判断は変わる

引き出物なしが自然かどうかは、結婚式の人数よりも招待形式によって大きく変わります。同じ30人の結婚式でも、親族中心のご祝儀制披露宴と、友人中心の会費制パーティーではゲストの受け止め方が異なります。

ご祝儀制で引き出物なしにする場合

ご祝儀制の披露宴では、引き出物を用意するのが一般的です。ご祝儀は料理代の前払いではありませんが、ゲストは料理、飲み物、会場、演出、ギフトなどを含む一日全体から、新郎新婦の感謝や配慮を受け取ります。

そのため、ご祝儀を受け取りながら、説明も代替ギフトもなく手ぶらで帰ってもらうと、節約だけが優先された印象になる可能性があります。特に親族、上司、主賓、乾杯をお願いした方が多い場合は慎重に判断してください。

  • 引き出物をなくした費用を何に振り分けるか決める
  • 料理・飲み物・お車代・宿泊補助など、ゲストが実感できる部分を優先する
  • 親族・上司には個別の記念品や後日の内祝いも検討する
  • 両家と式場へ、省略の可否と地域慣習を確認する

想定より高額なご祝儀を受け取った場合は、当日用意した引き出物だけで金額を完全に合わせようとせず、結婚式後に内祝いを検討できます。ご祝儀の関係別の目安は、結婚式のご祝儀相場とマナー|ご祝儀袋の選び方・書き方・お金の入れ方まで解説も参考にしてください。

会費制なら引き出物なしにしやすい

会費制結婚式の案内に使用する上品な招待状と封筒

会費制は、招待時に参加費を明示し、ご祝儀を辞退する形式です。ご祝儀制よりも引き出物を簡素にしやすく、友人中心の1.5次会や立食パーティーでは、引き菓子またはプチギフトだけにすることもあります。

結婚スタイルマガジンでも、会費制では一般的な引き出物より簡易的な引き菓子やプチギフトを用意する傾向が紹介されています。会費制だから何も用意しなくてよいと決めつけず、会費、料理、会場の格式に合わせて判断しましょう。

招待状や案内ページでは、会費の金額、支払い方法、ご祝儀辞退を明確にします。

会費制の案内文例
当日は会費制にて開催いたします。
会費はお一人様○○円です。
なお、ご祝儀などのお心遣いはなさいませんよう、お願い申し上げます。

引き出物を用意しないことだけを強調する必要はありません。会費制であることとご祝儀辞退が伝われば、ゲストは負担を判断しやすくなります。

家族婚・少人数婚でもご祝儀の有無を確認する

家族だけ、親族だけの少人数婚であっても、ご祝儀制なら引き出物を用意する考え方が一般的です。「身内だから不要」と新郎新婦だけで決めず、両家へ確認してください。

反対に、両家で費用を分担する主催者側の親、ご祝儀を辞退した家族、会費制の会食などでは、一般ゲストと同じ引き出物を用意しないことがあります。両親への感謝は、引き出物ではなく花束や両親贈呈品、手紙、後日の食事などで伝える方法もあります。

挙式のみで披露宴や食事会を行わず、ご祝儀も辞退する場合は引き出物なしを選びやすいでしょう。ただし、当日または事前にお祝いを受け取った場合は、その金額と関係に応じて後日の内祝いを検討します。

兄弟姉妹・親族・上司には個別配慮が必要

結婚式の引き出物について両家の親と相談する新郎新婦

兄弟姉妹への引き出物は、既婚・未婚、同一世帯か別世帯か、招待状とご祝儀を世帯でまとめるかによって判断が分かれます。結婚スタイルマガジンでは、未婚の兄弟姉妹は親と同一世帯として用意せず、既婚の兄弟姉妹には一世帯として用意する考え方が紹介されています。

ただし、未婚でも別居して個別に招待し、本人からご祝儀を受け取る場合などは、別にお礼を用意する方が自然なこともあります。兄弟への引き出物なしを一律のルールにせず、親族内の取り決めを両親へ確認してください。

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ゲスト検討しやすい対応注意点
友人引き菓子やプチギフトご祝儀制なら簡素にしすぎない
上司・主賓記念品と引き菓子役割への御礼も別に検討する
親族関係性に応じた贈り分け両家の慣習を確認する
夫婦・家族世帯単位で内容を調整人数とご祝儀額だけで決めない

上司や主賓へは、引き出物とは別に、祝辞や乾杯を引き受けてくれたことへのお礼が必要になる場合があります。引き出物、役割への謝礼、お車代を同じものとして相殺しないでください。

結婚式で引き出物をもらえなかった場合

ゲストとして結婚式へ出席して引き出物をもらえなかった場合も、すぐに非常識と決めつけない方がよいでしょう。宅配、世帯単位の配布、会費制、ご祝儀辞退など、当日に手提げ袋がない理由が考えられます。

最初に確認したい4つのこと

  1. 席札や案内カードに、後日配送の説明がなかったか
  2. 夫婦・家族で一つの引き出物を受け取っていないか
  3. 会費制で、ご祝儀を辞退する案内だったか
  4. 引き菓子やプチギフトが、今回のギフトとして案内されていなかったか

宅配の案内があり、予定日を過ぎても届かない場合は、配送漏れや住所間違いの可能性があります。新郎新婦へ「案内にあった荷物がまだ届いていないので、念のため確認したい」と事実だけを穏やかに伝えるのは問題ありません。

一方、引き出物そのものを要求したり、ご祝儀額との損得だけで新郎新婦を責めたりするのは避けましょう。引き出物は法律上の返金ではなく、結婚式の形式や地域、両家の考え方によって扱いが異なります。今後の関係に影響するほど気になる場合は、直接批判する前に、家族や共通の知人へ事情を確認する方法もあります。

引き出物なしの代わりになる選択肢

引き出物の費用や持ち帰り負担が気になる場合でも、完全になくすことだけが解決策ではありません。目的に合わせて、引き菓子、プチギフト、宅配、カード型ギフト、贈り分けを選べます。

代替案を目的別に比較する

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選択肢向いている悩み確認事項
引き菓子のみ費用を抑えつつ手土産を残したい賞味期限・アレルギー・持込料
プチギフト一人ずつ直接お礼を伝えたいご祝儀制では代替として十分か
宅配持ち帰りの負担をなくしたい送料・住所・再配達・案内カード
カード型ギフト軽さと選択肢を両立したい申込期限・システム料・操作性
贈り分け親族・上司と友人で内容を変えたい数量管理・袋の差・渡し間違い

「荷物を減らしたい」なら宅配やカード型ギフト、「予算を抑えたい」なら品数と世帯数の見直し、「何もない印象を避けたい」なら引き菓子やプチギフトが候補です。悩みと解決策を対応させると、必要な配慮まで削らずに済みます。

引き菓子のみ・プチギフトのみで代用できる?

会費制やカジュアルな食事会では、引き菓子のみ、プチギフトのみでも自然な場合があります。ご祝儀制の披露宴では、プチギフトは見送り時の小さなお礼であり、一般的なメインの引き出物とは役割が異なるため、完全な代替になるかは慎重に判断してください。

ゼクシィが紹介する「ゼクシィ 結婚トレンド調査2024調べ」では、引き菓子は平均1,400円、プチギフトは平均288円でした。また、ギフト全体は5,000~6,000円台がボリュームゾーンです。平均額は必須金額ではありませんが、引き菓子やプチギフトと、メインの引き出物では一般的な価格帯と役割が違うことが分かります。

プチギフトの予算や選び方は結婚式のプチギフト完全ガイド、引き出物全体の相場と品数は結婚式の引き出物相場と選び方で詳しく解説しています。

宅配なら持ち帰り負担を減らせる

引き出物をなくしたい理由が、重さや荷物の多さなら、宅配で解決できる可能性があります。遠方のゲスト、高齢の方、子ども連れの家族は、会場から大きな紙袋を持ち帰らずに済みます。

一方、当日に案内がなければ、ゲストは「引き出物を入れ忘れたのでは」と不安になります。席に案内カードを置き、配送予定日と問い合わせ先を伝えてください。住所の誤入力、長期不在、破損、再配達、配送先変更の期限も確認します。

商品価格だけでなく、送料、システム料、カード代、再配送料、式場へのカード持込料まで含めて比較してください。

贈り分けなら全員分をなくさず費用を調整できる

親族や上司には記念品と引き菓子、友人には価格を抑えた実用品、会費制の友人には引き菓子のみなど、招待形式と関係性に応じて分ける方法があります。

贈り分けは、ご祝儀額だけを予測して高い品と安い品に分ける作業ではありません。立場、世帯、家族構成、地域慣習、本人の使いやすさまで見て、説明できる基準で分けることが大切です。

袋の大きさが明らかに違うと、ゲスト同士で内容差が見えます。外装をそろえる、席ごとの配置表を作る、配送に分けるなど、渡し間違いと比較される状況を防いでください。

当社からのワンポイントアドバイス
引き出物の費用を見直すときは、商品単価だけで比較すると判断を誤りやすくなります。
制作・納品の実務では、包装、のし、紙袋、送料、持込料、保管料、配布料、宅配カード、数量変更の条件まで含めて初めて最終総額が分かります。
式場手配と外部手配を同じ項目の表に並べ、発注締切と人数変更期限も日付で記入してください。
費用を削るなら、感謝そのものではなく、重複する品や過剰な包装、必要数の数え間違いから見直す方が、ゲストの満足感と予算を両立しやすくなります。

名入れ引き出物は「自分のため」の特別感を残せる

ゲストに合わせて贈り分けする結婚式の引き出物と紙袋

引き出物を残すなら、金額だけでなく、受け取るゲストにとって意味があるかを考えてください。当社では、ゲスト一人ひとりのお名前を彫刻した桐箱入りペアロックグラスを制作しています。

新郎新婦の名前だけを入れる記念品ではなく、受け取る方自身の名前を入れることで、「自分のために用意してくれた」と感じてもらいやすいことが特徴です。日常で使える実用品のため、結婚式後にも記憶を残せます。

名入れ商品は、正式氏名、旧字体・異体字、英字表記、世帯と商品の対応、納期の確認が必要です。検討する場合は、式場の持込条件と制作期間を先に確認し、出欠確定後の短期間だけで準備しようとしないでください。

商品の現行価格、最低注文数、納期、特典などは結婚式用の桐箱入り名入れペアロックグラスでご確認ください。表示価格だけではなく、式場の持込料と送料を加えた総額で会場商品と比較することが大切です。

引き出物なしを決める前のチェックリスト

次の項目を順番に確認し、一つでも未確定なら招待状を出す前に両家と式場へ相談してください。

  • ご祝儀制・会費制・挙式のみのどれか決まっている
  • 会費制の場合は会費とご祝儀辞退を案内できる
  • 友人・職場・上司・親族・夫婦家族を分けた名簿がある
  • 兄弟姉妹と両親を世帯・主催者・ご祝儀の扱いで整理した
  • 両家と地域の慣習を確認した
  • 引き出物なしの代わりに何を充実させるか決めた
  • 引き菓子・プチギフト・宅配・贈り分けを比較した
  • 商品代以外の持込料・送料・包装・紙袋代を確認した
  • 数量変更とキャンセルの期限を確認した
  • 宅配の場合は案内カードと配送トラブル時の連絡先を用意した

最終判断は「引き出物代をゼロにできるか」ではなく、その方針を両家とゲストへ説明しても、感謝の伝え方として納得できるかで行いましょう。

結婚式の引き出物なしに関するよくある質問

結婚式で引き出物なしは非常識ですか?

必ずしも非常識ではありません。会費制、挙式のみ、ご祝儀を辞退する家族会食などでは省略する選択肢があります。ただし、ご祝儀制披露宴で説明も代わりのお礼もなく何も渡さない場合は、配慮不足と受け止められる可能性があります。

ご祝儀をもらう結婚式で引き出物なしにできますか?

絶対にできないわけではありませんが、一般的な慣習を考えると慎重な判断が必要です。両家と地域の慣習を確認し、料理・飲み物・お車代・宿泊補助・引き菓子など、別の形で感謝が伝わる設計にしてください。

会費制の結婚式なら引き出物は不要ですか?

一般的な引き出物を省略しやすい形式ですが、引き菓子やプチギフトを用意することもあります。会費が高い着席式では記念品を検討し、招待時には会費とご祝儀辞退を明確に伝えてください。

引き出物なしで引き菓子だけでも大丈夫ですか?

会費制やカジュアルな食事会では選択肢になります。ご祝儀制披露宴では、引き菓子とメインの引き出物は役割と一般的な価格帯が異なるため、ゲスト構成と両家の慣習を確認して判断してください。

プチギフトを渡せば引き出物の代わりになりますか?

プチギフトは見送り時に一人ずつ渡す小さなお礼です。会費制では代替になる場合がありますが、ご祝儀制ではメインの引き出物と同じ役割とは限りません。何を解決したいのかを整理して選んでください。

兄弟姉妹への引き出物なしでも問題ありませんか?

未婚で親と同一世帯として招待する場合は用意せず、既婚で別世帯なら一世帯分を用意する考え方があります。ただし、別居、個別招待、個人からのご祝儀、親族内の慣習によって変わるため、両親へ確認してください。

結婚式で引き出物をもらえなかったらどうすればよいですか?

まず宅配案内、夫婦や家族で一つの配布、会費制、ご祝儀辞退の案内を確認してください。宅配予定日を過ぎても届かない場合は、配送漏れの確認として新郎新婦へ穏やかに尋ねられます。引き出物そのものを要求する言い方は避けましょう。

引き出物なしで後悔しないために何を確認しますか?

招待形式、ゲストとの関係、世帯数、両家と地域の慣習、代わりのお礼、持込料や送料を含む総額、数量変更期限を確認します。招待状を出す前に方針を固めると、後から説明を変える失敗を防げます。

記事まとめ

結婚式で引き出物なしを選ぶことは、すべてのケースで非常識になるわけではありません。会費制のパーティー、挙式のみ、ご祝儀を辞退する家族会食などでは、一般的なメインの引き出物を省略する選択肢があります。一方、ご祝儀制の披露宴では引き出物を用意する慣習が広く残っているため、説明も代替のお礼もないまま全員分をなくす判断は慎重に行う必要があります。

最新の「結婚マーケット調査2025」では、披露宴・ウエディングパーティーまたは結婚を機とした食事会を行った20~49歳の男女692人のうち、14.5%がギフトを用意していないと回答しています。これは「引き出物なし」という選択が現実にあることを示すデータです。ただし、会費制や親族中心の食事会も含むため、ご祝儀制披露宴で何も渡さないことが一般的になったという意味ではありません。数字だけで判断せず、調査対象と自分たちの結婚式の条件が同じかを確認してください。

最初の判断基準は、ご祝儀制か会費制かです。ご祝儀制では、引き出物はゲストへの感謝と結婚式の記念を形にする役割を持ちます。ご祝儀額に対して機械的に何割を返すものではありませんが、料理・飲み物・会場・演出・ギフトを含む一日全体が、ゲストにとってのおもてなしになります。引き出物を省略するなら、料理、飲み物、お車代、宿泊補助、引き菓子など、ゲストが配慮を実感できる部分へ予算を振り分けてください。

会費制では、参加費を事前に明示し、ご祝儀を辞退するため、一般的な引き出物を省略しやすくなります。それでも、会費、料理内容、会場の格式によっては、引き菓子、プチギフト、軽い記念品を用意する方が自然です。招待状には会費の金額、支払い方法、ご祝儀辞退を明記し、ゲストが負担を事前に判断できるようにしてください。引き出物なしだけを強く告知するより、招待条件を明確にすることが大切です。

家族婚や少人数婚は、人数が少ないことだけで引き出物不要にはなりません。ご祝儀制なら家族・親族にも用意する考え方が一般的です。両親が結婚式の主催者側か、ご祝儀を受け取るか、両親贈呈品など別の感謝を用意するかを整理しましょう。兄弟姉妹は、既婚・未婚、同一世帯・別世帯、招待状とご祝儀を誰単位で扱うかによって判断が変わります。未婚でも別居して個別に招待し、本人からご祝儀を受け取る場合などは、別のお礼が自然なこともあります。インターネット上の一般論だけで決めず、両家の親へ確認してください。

引き出物をなくしたい理由も整理する必要があります。持ち帰りの重さが理由なら宅配やカード型ギフト、予算が理由なら世帯数と品数の見直し、何もない印象を避けたいなら引き菓子やプチギフト、親族や上司への配慮が気になるなら贈り分けが候補です。「引き出物をゼロにする」という一つの解決策へ飛びつかず、悩みと代替案を対応させてください。

引き菓子のみやプチギフトのみは、会費制やカジュアルな食事会では自然な場合があります。一方、ご祝儀制披露宴では、メインの引き出物と役割や一般的な価格帯が異なります。プチギフトは一人ずつ直接お礼を伝えられる良さがありますが、それだけで親族や上司を含むすべてのゲストへの配慮が整うとは限りません。ゲスト構成、両家の慣習、料理や交通費の負担まで含めて判断しましょう。

当社が名入れ引き出物の制作で最初に確認するのは、単純な招待人数ではありません。友人、職場、上司、親族、夫婦・家族に分け、誰に、何を、何セット渡すのかを整理します。夫婦・家族は一世帯に一つとする場合があるため、出席者数と必要セット数は一致しません。一方、成人した子どもや別世帯の兄弟へ個別に用意することもあります。まず世帯別の仮数量を出し、その後に贈り分け区分と正式な名簿を重ねる方が、過不足と渡し間違いを防ぎやすくなります。

費用比較では、商品代だけを見ないでください。包装、のし、紙袋、送料、持込料、保管料、配布料、宅配案内カード、再配送料が加わる場合があります。式場手配と外部手配を同じ項目の表に並べ、ゲストへ渡せる状態までの総額で比較します。また、式場と販売店では、人数変更期限、キャンセル期限、納品期限が異なることがあります。金額と日付を一枚にまとめれば、外部商品へ変えたのに想定より高くなる失敗や、直前の人数変更に対応できない失敗を防げます。

名入れ商品を選ぶ場合は、正式氏名、旧字体・異体字、英字表記、世帯と商品の対応を別に確認してください。席次表の名簿が完成していても、彫刻や印刷へ使用する表記が正しいとは限りません。「誰へ渡すかを管理する表」と「商品へ何と入れるかを確定する表」を分け、確認済みの印を付けると安全です。制作開始後は変更が難しくなるため、式場の持込条件と制作期間を商品選定の初期段階で確認しましょう。

ゲストとして引き出物をもらえなかった場合は、すぐに非常識と判断せず、宅配案内、世帯単位の配布、会費制、ご祝儀辞退を確認してください。宅配予定日を過ぎても届かない場合は、配送漏れや住所間違いの確認として、事実を穏やかに伝えられます。ただし、引き出物はご祝儀に対する法的な返金ではないため、品物を要求したり、金額だけで新郎新婦を責めたりする言い方は避けましょう。

最終的に新郎新婦が行うことは、次の順番です。ご祝儀制・会費制・挙式のみの形式を決める。ゲストを関係性と世帯で整理する。両家と地域の慣習を確認する。引き出物なしの代わりに何を充実させるか決める。引き菓子、プチギフト、宅配、贈り分けを比較する。持込料や送料を含む総額と変更期限を確認する。この順番で整理すれば、引き出物を残す場合も省略する場合も、節約だけではない理由のある選択になります。

結局の判断基準は、「引き出物があるか」ではなく、招待条件とゲストへの感謝が矛盾なく設計されているかです。ご祝儀制で迷うなら、全員分をいきなりゼロにせず、親族・上司への贈り分けや引き菓子、宅配から検討してください。会費制なら会費とご祝儀辞退を明確にし、小さくても直接感謝を伝えられる品を残すと安心です。

引き出物だけでなく、プチギフト・受付のお礼・両親贈呈品など、結婚式で贈るギフト全体を整理したい方は、結婚式のプレゼント・ギフト完全ガイドもあわせてご覧ください。

結婚式の準備・費用・式場選び・当日の流れ・ゲスト対応・引き出物まで全体を確認したい方は、結婚式完全ガイド|準備・費用・式場選び・引き出物まで流れに沿って解説をご覧ください。

この記事を書いた人

硝子彫刻工房 九炉磨蔵
代表 門間 基浩


2007年から約20年に渡り硝子彫刻・名入れ記念品の制作に携わり、300件以上の結婚式の引き出物制作実績があり、その他にも両親贈呈品などをブライダルにかかわる商品を数多く制作してきました。

本記事では数えきれない新郎新婦様との打ち合わせの際にお伺いした内容や経験から、記事を書かせて頂いております

ゲストに合わせて贈り分けする結婚式の引き出物と紙袋

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