「結婚式はいくらかかる?」「300万円あれば足りる?」「60人なら自己負担はいくら?」と、結婚式を考え始めたときに最も気になることの一つが費用ではないでしょうか。
結論からいうと、結婚式の費用は「平均○万円」という数字だけで判断せず、招待人数・料理・衣装・会場・写真・演出・ギフトなどを分けて考えることが大切です。
さらに、新郎新婦が実際に準備するお金を考える場合は、結婚式費用の総額だけでなく、ご祝儀や親・親族からの援助を含めた「自己負担額」まで確認する必要があります。
結婚式の平均費用は、調査時期や調査対象、地域、招待人数などによって数字が異なります。
そのため平均額をそのまま自分たちの予算にするのではなく、「何人招待するのか」「何にお金をかけたいのか」「自分たちは最終的にいくらまで負担できるのか」まで具体化して予算を組みましょう。
この記事では、2007年から結婚式の引き出物や両親贈呈品などを制作し、300件以上の引き出物案件に携わってきた硝子彫刻工房 九炉磨蔵の制作現場で得た知見も交えながら、結婚式費用の考え方をできるだけ分かりやすく整理します。
結婚式の費用はいくらかかる?まず知っておきたい考え方
結婚式の費用は、挙式・披露宴の内容や招待人数によって大きく変わります。そのため「結婚式=必ず○万円」と考えることはできません。
現在公開されているブライダル関連調査では300万円台の平均費用が示されることがありますが、家族中心の20~30人程度の少人数婚と、80人・100人規模の披露宴では必要な金額がまったく違います。
したがって、平均費用を見るときは「平均額そのもの」よりも「何人規模で、どのような内容の結婚式から算出された数字なのか」を見ることが重要です。
結婚式費用の総額と自己負担額は違う
特に間違えやすいのが、「結婚式費用の総額=新郎新婦が自分たちで用意する金額」と考えてしまうことです。
自己負担額は、基本的に次のように考えます。
自己負担額の目安=結婚式費用の総額-ご祝儀-親・親族などからの援助
例えば結婚式総額が350万円で、ご祝儀と援助として合計200万円を充当できた場合、単純計算した自己負担額は150万円です。
ただし、ご祝儀はゲストとの関係や世帯によって異なり、親からの援助も家庭ごとに違います。
最初から「これくらいは受け取れるだろう」と決めつけて予算を組むのは避けた方が安全です。
平均費用は「予算の正解」ではない
平均費用は、自分たちの結婚式が一般的な規模と比べてどの程度なのかを知る参考資料にはなります。
しかし、その平均額に合わせて結婚式を作る必要はありません。
- ゲスト人数
- 挙式のみか披露宴も行うか
- 料理や飲み物のランク
- 衣装の着数
- 写真・映像
- 装花
- 演出
- 引き出物
- 会場
- 時期・曜日
こうした条件が変われば、同じ60人の結婚式でも最終的な金額は大きく変わります。
当社からのワンポイントアドバイス
当社からのワンポイントアドバイス
当社へ寄せられる結婚式関連のご相談でも、予算を考えるときは「結婚式全体でいくら」と一括りにするより、「人数に連動する費用」と「人数が変わっても大きく変わらない費用」を分けて考えることをおすすめしています。
料理や飲み物、席札などは一人増えるごとに金額が変わります。
一方で、衣装や写真撮影などは人数を10人減らしたからといって10人分安くなるものではありません。
さらに引き出物は、単純に一人につき一つとは限らず、夫婦や家族を一世帯として用意するケースがあります。
当社では仮名簿を作る段階から、個人名だけではなく「夫婦出席」「同一世帯」「子どもの有無」まで整理し、料理数・席数・引き出物数を別々に数える方法をおすすめしています。
結婚式費用の主な内訳

結婚式費用を理解するには、総額だけを見るのではなく「何にいくらかかるのか」を分解する必要があります。
| 主な項目 | 内容 | 費用が変わりやすい要因 |
|---|---|---|
| 挙式 | 挙式料、会場使用料など | 挙式スタイル・会場 |
| 料理・飲み物 | コース料理、ドリンク、ケーキなど | 人数・料理ランク |
| 衣装・美容 | 新郎新婦衣装、着付け、ヘアメイク | 衣装数・ブランド・お色直し |
| 会場装飾 | 装花、テーブル装飾など | 会場規模・卓数・花材 |
| 写真・映像 | スナップ写真、動画、アルバムなど | 撮影内容・商品数 |
| 演出 | 音響、照明、映像、各種演出 | 演出数・設備 |
| ギフト | 引き出物、引き菓子、プチギフト | 世帯数・贈り分け・商品単価 |
| ペーパー類 | 招待状、席次表、席札など | 人数・外注・DIY |
| その他 | サービス料、持込料、配送費など | 会場規定・手配方法 |
料理・飲み物は人数の影響が大きい
料理や飲み物は基本的にゲスト一人ごとに発生するため、招待人数が増えるほど総額も増えやすい項目です。
例えば料理と飲み物を合わせて1人あたり2万円と仮定すれば、ゲストが10人増えると20万円変わります。
料理のランクアップが1人あたり数千円でも、50人・80人となれば総額では数十万円単位になることがあります。
衣装や写真は人数を減らしても残りやすい
一方、衣装、ヘアメイク、写真、映像などは、ゲストを10人減らしたからといって同じ割合で安くなるわけではありません。
この違いを理解しておくと、「人数を減らしたのに思ったほど総額が下がらない」という状況も理解しやすくなります。
人数別に考える結婚式費用の目安
結婚式費用は人数だけで決まるものではありませんが、予算を作る段階では人数別の大まかな規模感を把握しておくと便利です。
| 招待人数 | 費用を考えるときの目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 20名 | 100万円台前半から検討 | 家族・親族中心の少人数婚に多い規模 |
| 30名 | 100万円台を中心に内容次第で変動 | 親族と親しい友人を招きやすい |
| 40名 | 160万円前後から内容に応じて増減 | 少人数と一般的な披露宴の中間規模 |
| 50名 | 200万円前後から内容次第で変動 | 人数連動費用の影響が大きくなる |
| 60名 | 200万円台前半から検討 | 親族・友人・職場関係者まで招きやすい |
| 70名 | 200万円台から300万円台も視野 | 料理・会場の選択による差が大きい |
| 80名 | 280万円前後から内容に応じて増減 | 披露宴らしい規模感になりやすい |
| 90名 | 300万円台を含めて検討 | 料理・飲み物・ギフトの総額が大きくなる |
| 100名 | 350万円以上も視野 | 大人数婚で総額が上がりやすい |
上表は「この人数なら必ずこの金額」という料金表ではありません。地域、会場、料理、衣装、日程、演出などによって大きく変わるため、予算検討の出発点として利用してください。
30人・40人の結婚式
30~40人程度では、家族・親族に加えて親しい友人まで招待する形を取りやすくなります。人数を抑えやすい一方で、衣装、写真、会場使用料など人数に比例しない費用が残るため、1人あたりの費用が必ず安くなるとは限りません。
50人・60人の結婚式
50~60人規模になると、料理、飲み物、引き出物などゲスト数によって変動する費用の割合が大きくなります。
60人の自己負担を考える場合も、「60人なら自己負担○万円」と決めることはできません。
親族・友人・職場関係者の割合によって、受け取るご祝儀の総額も変わるためです。
70人・80人の結婚式
70~80人では、料理を1人あたり数千円変更しただけでも全体では数十万円の差になります。ギフトやペーパーアイテムも同じです。
人数が増えるほど、「総額」だけでなく1人あたりいくら増減するのかを見ることが予算管理のポイントになります。
90人・100人の結婚式
90~100人規模になると、結婚式総額が400万円、500万円以上になるケースも考えられます。
一方で、人数が多いから必ず高額になるわけではありません。会場、料理、衣装、演出、写真などの選択によって総額は変わります。
結婚式の自己負担はいくら?ご祝儀を楽観的に考えない
結婚式のお金を考えるうえで、総額以上に重要なのが「自分たちが最終的にいくら支払うのか」です。
基本的には次の式で考えます。
結婚式総額-ご祝儀-親・親族等からの援助=自己負担額の目安
ご祝儀は全員3万円として計算しない
友人の結婚式では3万円という目安が広く知られていますが、すべてのゲストから一律3万円を受け取るわけではありません。
親族、友人、職場関係者、夫婦で出席するゲストなど、関係や出席単位によって金額は変わります。
そのため予算段階では、ゲストを関係別・世帯別に分けて考える方が現実的です。
思い出してみて下さい。
結婚式に出席する友人同士で『いくら包んだ?』『いくら包む?』って相談した経験ありませんか?
そこでもしも一般的には3万円なのですが、友人達の話し合いで『2万円で揃えない?』っていう結論になったとしましょう。
さらにそれが同じ部活の仲間10人以上だったらどうでしょう。
1人のゲスト様にかかる費用ですが、お料理・飲み放題・引き出物・引き菓子・ウェルカムドリンク・縁起物などなど、全てあわせると3.5万円前後かかります。
この状況を踏まえて考えてみて下さい。
ご祝儀2万円の友人が1人増えるごとに1万円のマイナスになります
これがもし10人以上だったら10万円の赤字になるっていうことです。
実はこのような事は珍しい事ではないのです。
実は当社に引き出物のご注文にいらした新郎新婦様からよく聞く話しなのです。
ですからご祝儀は1人3万円と安易に考えない方が安全です。
当社の相談現場ではご祝儀が予想を下回ったという声もある
ここは一般的な相場とは分けて、当社がこれまで新郎新婦様との会話の中で実際に伺ってきた一次情報としてお伝えします。
これまで多くの新郎新婦様と引き出物制作を通じて関わる中で、ご祝儀について「予想より多かった」という話よりも、「想定していたより少なかった」という話を伺うことの方が多くありました。
特に新郎新婦様から伺った事例では、友人・知人や夫婦で出席するゲストについて、事前に想定した金額と実際のご祝儀に差が出たというケースがあります。
もちろん、これは当社がご相談の中で聞いた個別事例であり、すべての結婚式に当てはまる統計ではありません。しかし、「友人だから必ず3万円」「夫婦だから必ず5万円」と満額を前提に資金計画を作ることにはリスクがあるという点は、予算を考えるうえで知っておいてほしいところです。
ご祝儀を多めに見積もってぎりぎりの予算を組むより、「予定より少ない可能性もある」と考えて自己資金に余裕を持たせた方が安全です。
親からの援助は確定してから予算へ入れる
親や親族から援助を受けるケースもありますが、援助の有無や金額は家庭ごとに異なります。
平均援助額だけを見て「これくらい出してもらえるだろう」と予算へ入れるのではなく、両家で実際に話し合い、確認できた金額を反映しましょう。
また、式場によってはご祝儀を受け取る前にまとまった支払いが必要になることがあります。
自己負担額だけでなく、「いつまでに現金を用意する必要があるのか」も確認してください。
当社からのワンポイントアドバイス
引き出物の制作現場では、招待人数と実際に必要な商品数が一致しないケースをよく見ます。夫婦や家族を一世帯として引き出物を用意する場合があるためです。
そのため「60人だから引き出物60個」と単純計算せず、人数・席数・世帯数・必要数量をそれぞれ別の数字として管理することをおすすめします。
料理は人数、席札は着席者数、引き出物は必要セット数、招待状は世帯単位というように、アイテムごとに数える単位が違います。これを最初から分けておくと、人数変更が発生した際にも予算を修正しやすくなります。
結婚式が200万円・300万円・400万円なら何が違う?
「結婚式200万円」「結婚式300万円」「結婚式400万円」といった金額で検索する方も多いですが、金額だけで結婚式の内容を判断することはできません。
200万円の場合
少人数~中規模の結婚式では200万円前後に収まることがあります。招待人数を抑える、演出を絞る、衣装数を調整するなど、優先順位を決めることが重要です。
300万円の場合
300万円台は一般的な結婚式費用を考える際によく目にする価格帯です。
ただし300万円を先に予算として決めるのではなく、招待人数と希望内容から必要額を積み上げてください。
400万円・500万円以上の場合
80人、90人、100人など人数が増えたり、料理・衣装・装花・写真・演出にこだわったりすると、400万円や500万円を超えることがあります。
600万円、700万円、800万円、900万円といった高額な結婚式もありますが、「高い=無駄」ではありません。
招待人数、会場、希望内容、支払能力に対して納得できる金額なのかで判断しましょう。
結婚式の見積もりが上がる主な原因
最初の見積もりと最終金額が違うことがあります。これは必ずしも不当な値上げという意味ではなく、準備を進める中で希望する内容が具体的になり、選択する商品やサービスが変わるためです。
- 料理や飲み物をランクアップした
- 衣装を追加・変更した
- 装花を増やした
- 写真や映像商品を追加した
- 演出を追加した
- 招待人数が増えた
- 引き出物を贈り分けした
- 持込料や配送費を見落としていた
見積もりは1人・1卓・1着単位に分解して見る
結婚式の打ち合わせでは、短期間に料理、衣装、装花、写真など数万円・数十万円単位の商品を次々と決めるため、総額だけを見ていると金銭感覚が分かりにくくなることがあります。
当社では、このようなときに「1人あたり」「1卓あたり」「1着あたり」へ分解して考える方法をおすすめしています。
例えば「料理を変更すると+20万円」と言われるより、「1人あたり+4,000円×50人」と考えた方が、その変更が自分たちにとって高いのか、納得できるのかを判断しやすくなります。
装花なら1卓あたり、衣装なら1着あたり、引き出物なら1世帯あたりに分解すると比較しやすくなります。
初回見積もりで「入っていないもの」を確認する
初回見積もりは標準的な内容や最低限の内容で作成されている場合があります。
料理、衣装小物、美容、写真データ、アルバム、映像、装花、司会、音響、サービス料、引き出物など、希望している内容が本当に含まれているか確認してください。
大切なのは「見積もりはいくらですか?」だけではなく、「この金額に入っていない可能性があるものを教えてください」と確認することです。
当社からのワンポイントアドバイス
見積書を比較するときは、同じ項目名でも中身が同じとは限りません。
例えば「引き出物一式」と書かれていても、品物だけなのか、引き菓子、縁起物、紙袋、包装、持込料まで含むのかで総額は変わります。
外部業者を利用する場合も、商品単価だけを見るのではなく、送料・会場への納品方法・納品日時・保管場所・設置・紙袋の扱い・数量変更期限まで確認してください。
当社の制作経験上、特に見落とされやすいのが、「式場の最終人数確定日」と「外部制作業者の名簿締切日」は同じ日ではないという点です。
式場には「何日まで数量変更できるか」、制作業者には「名簿確定後、制作から納品まで何日必要か」を別々に確認し、両方の日程を並べてから発注時期を決めると安心です。
結婚式費用を抑えるなら削る順番を考える
予算を下げるときに、すべてを少しずつ削る必要はありません。まず新郎新婦で「絶対に残したいもの」を決め、それ以外から調整した方が後悔しにくくなります。
人数連動費用を確認する
料理、飲み物、ギフトなどは人数の影響が大きいため、1人・1世帯あたりの差額を確認しましょう。
平日婚やオフシーズンも比較する
会場によっては、平日や夏・冬など比較的予約が集中しにくい時期にプランを設定していることがあります。
ただし、安さだけで決めるのは避けましょう。平日はゲストが仕事を休む必要があったり、遠方ゲストは前泊・後泊が必要になったりすることがあります。
費用だけでなく、ゲストの移動・宿泊・仕事への影響まで含めて比較してください。
外部手配や持ち込みは総額で比較する
外部業者の商品が安くても、式場側に持込料が発生すれば最終的な差額が小さくなる場合があります。
引き出物やペーパーアイテム、衣装、写真などを外部手配するときは、「商品代+送料+持込料+その他必要経費」で比較してください。
DIYは費用と時間の両方を見る
招待状、席札、プロフィールブックなどを自作すると費用を抑えられることがあります。しかし、材料費、印刷費、作り直し、作業時間まで含めて判断しましょう。
引き出物費用は「人数」ではなく必要数まで確認する
結婚式費用の中でも、当社が特に確認をおすすめしたいのが引き出物です。
引き出物は単純に出席人数分を注文するとは限りません。夫婦・家族単位で用意する場合や、ゲストとの関係に合わせて贈り分けをする場合があります。
- 招待人数
- 世帯数
- 贈り分けの有無
- 商品単価
- 引き菓子・縁起物
- 紙袋
- 持込料
- 送料
- 納品日時
- 保管場所
- 数量変更期限
ここまで確認して初めて、引き出物に必要な予算と実際の発注数量が見えてきます。
当社が300件以上の結婚式引き出物に対応してきて感じるのは、準備が大変になる原因は、大きな判断の失敗よりも小さな確認を後回しにすることの方が多いという点です。
「式場へ後で聞こう」「人数が決まってから考えよう」と保留にしているうちに、席次、名簿、数量確定、外部業者の制作締切などが同じ時期に集中してしまいます。
式場・外部業者・ご両家の間で、誰が何を確認し、変更が出たときに誰へ連絡するのかまで決めておくと準備しやすくなります。
結婚式費用で失敗しないための確認手順

費用の失敗を防ぐには、平均相場を調べ続けるより、自分たちの条件を順番に決めていく方が効果的です。
- 結婚式に使える自己資金の上限を確認する
- 親・親族からの援助があるか確認する
- 招待したいゲストを仮決定する
- 人数・世帯数を分けて整理する
- 会場候補から見積もりを取る
- 料理・衣装・写真など希望ランクへ変更して再計算する
- 見積もりに入っていない項目を確認する
- 引き出物・持込料・配送など外部費用を確認する
- 人数変更時の増減額を確認する
- 式場と外部業者それぞれの変更期限を確認する
- 最終支払時期と支払方法を確認する
特に重要なのは、「見積もり総額」だけで比較しないことです。
A会場300万円、B会場330万円でも、B会場には必要なものがほぼ含まれ、A会場は追加が多いのであれば、最終的にはA会場の方が高くなる可能性があります。
結婚式費用に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 結婚式はいくらくらいかかりますか?
A. 300万円台の平均値が示される調査がありますが、招待人数、地域、会場、料理、衣装、演出などによって大きく変わります。平均額を予算にするのではなく、自分たちの人数と希望内容から見積もることが大切です。
Q2. 結婚式の自己負担はいくらですか?
A. 自己負担は「結婚式総額-ご祝儀-親・親族等からの援助」で考えます。総額が同じでもゲスト構成や援助の有無で大きく変わるため、一律の金額ではありません。ご祝儀を満額見込んだぎりぎりの資金計画は避けましょう。
Q3. 60人の結婚式はいくらくらいですか?
A. 60人規模では200万円台以上になることがありますが、会場や料理、衣装、演出によって変わります。人数だけで判断せず、1人単位で増える費用と、人数に左右されにくい費用を分けて見積もってください。
Q4. 結婚式400万円は高いですか?
A. 金額だけでは判断できません。80人以上の結婚式や、料理・衣装・写真・装花などにこだわる場合は400万円以上になることがあります。人数と含まれている内容を確認して判断してください。
Q5. 結婚式費用は最初の見積もりより上がりますか?
A. 料理や衣装のランクアップ、写真・映像・演出の追加、人数増加などによって上がることがあります。契約前から希望する内容をできるだけ見積もりへ入れ、「何が含まれていないか」も確認してください。
Q6. 結婚式費用を抑えるには何から見直せばよいですか?
A. まず新郎新婦が残したいものを決め、その後に料理・演出・衣装・装花・写真・ギフトなどを確認します。単純に安いものへ変更するのではなく、満足度への影響が小さい項目から調整するとよいでしょう。
Q7. 引き出物はゲスト全員分必要ですか?
A. 必ずしも出席人数と同じ数量になるとは限りません。夫婦や家族で出席する場合などは世帯単位で用意することがあります。席次表だけでなく、世帯数と式場のルールも確認して必要数量を決めてください。
記事まとめ
結婚式の費用を考えるときに最も大切なのは、「平均はいくらか」という一つの数字だけで予算を決めないことです。
結婚式の平均費用については300万円台を示す調査がありますが、実際の金額は招待人数、会場、地域、料理、衣装、写真、装花、演出、ギフトなどによって大きく変わります。
まず「自分たちの結婚式はいくらになるのか」と「そのうち自分たちが実際にいくら負担するのか」を分けて考えてください。
結婚式費用の総額が350万円でも、自己負担が350万円とは限りません。
ご祝儀や親・親族からの援助があれば、新郎新婦が準備する金額は変わります。
ただし、当社がこれまで引き出物制作を通じて新郎新婦様からお話を伺ってきた中では、ご祝儀について「予想より多かった」という話よりも「想定より少なかった」という話を聞くことが多くありました。
これは一般的な統計ではなく、当社へ寄せられた相談や会話の中で得た一次情報ですが、ご祝儀を満額受け取れることを前提に資金計画を組むことには注意が必要だと感じています。
友人なら必ず3万円、夫婦なら必ず5万円と考えるのではなく、予定より少なくなる可能性も含めて自己資金を準備してください。
また、自己負担額が少なくても、式場によってはご祝儀を受け取る前に支払い期限が来ることがあります。
最終的な負担額と同時に、「いつ、いくら必要なのか」という資金繰りも確認しましょう。
次に見てほしいのが、結婚式費用の「増え方」です。
料理や飲み物は人数に応じて増えます。一方で、衣装、ヘアメイク、写真などはゲストを減らしても同じ割合では下がりません。
そのため見積もりを見るときは、合計金額だけでなく、人数に連動する費用と固定費に近い費用を分けてください。
さらに当社が2007年から結婚式の引き出物や記念品制作に携わってきた中で、特に注意してほしいと感じているのが、「招待人数」と「発注数量」を同じ数字として扱わないことです。
料理は基本的に出席者数、席札は一人単位ですが、引き出物や招待状は世帯単位になることがあります。
例えば60人の結婚式であっても、料理60名分、席札60枚、引き出物60セット、招待状60通とは限りません。
人数・席数・世帯数・必要数量をそれぞれ別の欄で管理すると、後から人数変更が発生したときの修正が大幅に楽になります。
見積書についても、最下部の「総額」だけを見ないでください。
料理のランク、衣装小物、美容、写真データ、アルバム、映像、装花、引き出物、サービス料など、何が含まれていて何が含まれていないのかを確認する必要があります。
私は、見積金額を一人あたり・一卓あたり・一着あたり・一世帯あたりへ分解して見ることをおすすめしています。
「追加30万円」とだけ見ると金額の意味が分かりにくくても、「1人あたり+5,000円」「1卓あたり+2万円」と分解すると、その変更にそれだけのお金をかける価値があるのか判断しやすくなります。
また、初回見積もりと最終金額に差が出ること自体は珍しいことではありません。
打ち合わせが進むにつれて、実際に選びたい料理や衣装、残したい写真、必要な演出が具体的になるからです。
大切なのは「金額が上がったから失敗」と考えるのではなく、その追加が二人にとって必要なのか、ゲストの満足につながるのかを一つずつ判断することです。
外部業者を利用する場合は、商品価格だけで比較しないことも重要です。
持込料、送料、会場への納品方法、納品日時、保管場所、設置方法、紙袋、数量変更期限まで含めて比較してください。
特に引き出物や名入れ商品では、式場の最終人数確定日と、外部業者が制作を始めるために必要な名簿締切日が一致するとは限りません。
式場には「何日まで数量変更できるのか」、制作業者には「名簿確定後、何日で完成・納品できるのか」を確認し、その2つの日程を並べて管理してください。
当社が300件以上の結婚式引き出物に対応してきて感じるのは、準備を大変にする原因は、大きな判断の失敗よりも小さな確認事項を後回しにすることの方が多いということです。
「式場へ後で聞けばいい」「人数が確定してから考えよう」と保留しているうちに、人数確定、席次表、名簿、引き出物、印刷物など複数の締切が同じ時期に重なります。
式場、外部業者、ご両家の間で、誰が何を確認し、変更が発生したら誰に伝えるのかまで決めておくと準備がスムーズになります。
結婚式の費用を抑えたい場合も、「すべてを少しずつ削る」という方法が必ずしも正解ではありません。
料理を大切にしたいのか、衣装を妥協したくないのか、写真をしっかり残したいのか、ゲストへのギフトを大切にしたいのか。まず二人で優先順位を決めてください。
そのうえで、優先順位の低い演出を減らす、装花を調整する、日程を変更する、外部手配やDIYを検討するなど、満足度を大きく下げない部分から予算を調整します。
200万円、300万円、400万円、500万円という数字だけで「安い」「高い」と判断する必要もありません。
30人で400万円と100人で400万円では、その金額が持つ意味はまったく違います。
結婚式費用で本当に見るべきなのは、「平均より高いか安いか」ではなく、「自分たちの希望に対して適切な金額なのか」「無理なく支払えるのか」です。
これから会場を探す方は、まず二人で「自己資金として無理なく出せる上限」を決めてください。
次に招待予定者を仮決定し、親族・友人・職場関係者・夫婦・家族などに分けます。そして会場見積もりを取り、希望する料理・衣装・写真などへ変更した場合の金額まで確認します。
すでに会場が決まっている方は、現在の見積もりを「人数で増減するもの」「固定費に近いもの」「まだ見積もりへ入っていないもの」の3種類に分けてみてください。
最後に、自己負担できる上限、招待予定者、見積もりに含まれていない項目、支払い期限、持ち込み条件、数量変更期限の6点を確認してください。
ここまで整理できれば、「結婚式はいくらかかるのだろう」という漠然とした不安が、「自分たちにはあといくら必要なのか」「どこを調整すればよいのか」という具体的な判断に変わります。
平均相場は、あくまで自分たちの予算を考え始めるための物差しです。平均額に結婚式を合わせるのではなく、人数、希望、自己資金、ご祝儀、援助、支払い時期、そして結婚式後の生活まで含めて、二人が納得できる無理のない予算を作ってください。
ない内容を選ぶことが、後悔の少ない結婚式につながると私は思います。













