結婚式のローン払いで後悔しない考え方

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「結婚式の費用が足りないけれど、ローンを組んでも大丈夫?」「ブライダルローンの金利はいくら?」「ご祝儀で返済できるの?」と悩んでいませんか。

結論からお伝えすると、結婚式のローン払い自体が悪いわけではありません。ただし、借入限度額から予算を決めるのではなく、結婚式後の生活を圧迫せずに返せる金額と、支払日に本当に不足する金額から逆算することが大切です。

例えば100万円を年7.0%で5年間借りる場合、一般的な元利均等返済の概算では、毎月約19,801円、総返済額約118万8,072円になります。借りた100万円とは別に、利息が約18万8,072円発生する計算です。

この記事では、ブライダルローンの仕組み、金融機関ごとの金利、返済シミュレーション、審査、支払期限、ローン以外の選択肢まで解説します。2007年から結婚式の引き出物制作に携わってきた当社の経験も交えながら、借り過ぎを防ぐための判断方法をお伝えします。

目 次

結婚式のローン払いとは?まず知っておきたい基本

結婚式費用の資料を見ながらローン返済について真剣に話し合う日本人カップル

結婚式のローン払いとは、挙式や披露宴などに必要な費用を金融機関から借り、一定期間に分けて返済する方法です。

式場によっては、挙式前に費用の大部分を支払う必要があります。そのため「ご祝儀を受け取れば支払えるけれど、挙式前の現金が足りない」という状況が起こることがあります。

ブライダルローンは、そのような資金不足を補う選択肢の一つですが、利用条件や返済負担を理解しないまま申し込むことはおすすめできません。

ブライダルローンとは

ブライダルローンの金利や返済条件について担当者から説明を受ける日本人カップル

ブライダルローンは、結婚に関係する費用を主な資金使途とするローンです。金融機関や商品によって、対象となる費用は異なります。

  • 挙式・披露宴の費用
  • 結婚指輪・婚約指輪の購入費用
  • 衣装・写真・映像などの関連費用
  • 引き出物や両親贈呈品などのギフト費用
  • 新婚旅行や新生活の費用のうち、金融機関が認めるもの

例えば楽天銀行の「目的型ローン ブライダル」は、公式商品ページに掲載された2025年12月2日現在の商品概要で、借入金額10万~300万円、固定金利年7.0%、借入期間最長8年4か月と案内されています。

ただし、新婚旅行単独の申込みは別商品が案内されるなど、使途には条件があります。申込前には必ず楽天銀行のブライダルローン公式商品情報など、各金融機関の最新情報を確認してください。

ローン払いと後払いは同じではない

ローン払いはお金を借りて後から返済する方法で、後払いは式場への支払期限を挙式後に設定する方法です。似ているように見えますが、借入の有無が異なります。

式場が挙式後の支払いに対応していれば、ご祝儀を受け取った後に支払える場合があります。十分な資金を用意できれば、ローンを利用せずに済む可能性もあります。

ただし、「後払い」と表示されていても、金融機関や決済サービスを利用した立替払いで、審査や手数料が発生する場合があります。式場独自の後払いなのか、第三者による立替やローンなのかを契約前に確認してください。

  • 契約時の申込金・内金はいくらか
  • 中間金が必要か
  • 最終支払日は挙式前か、挙式後か
  • 挙式後払いに手数料や審査があるか
  • クレジットカード払いに対応しているか
  • 支払方法を変更できる期限はいつか

結婚式ローンを考える前に「総額」と「支払日」を整理する

電卓や婚約指輪と現金を並べて結婚式費用とブライダルローンの資金計画を立てる様子

結婚式の資金計画で見落としやすいのが、結婚式の総額と、それぞれの支払日に必要な現金は同じではないという点です。

例えば結婚式全体で300万円かかる場合でも、同じ日に300万円すべてを支払うとは限りません。申込金、中間金、最終支払い、衣装代、写真代、引き出物代などで、支払日が分かれることがあります。

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確認する項目確認する内容
式場申込金・中間金・最終支払いの日付と金額
衣装・写真・映像式場見積もりに含まれるか、別契約・別払いか
引き出物・外部業者注文時、製作前、納品前などの支払条件
自己資金各支払日時点で実際に使える現金
ご祝儀受取日が式場の支払期限より前か後か
親・親族からの援助金額だけでなく、実際に受け取れる時期
結婚後に残す資金引っ越し、生活費、予備費として確保したい金額

例えば、挙式前の支払いが220万円、支払日までに使える自己資金が170万円の場合、その時点の不足額は50万円です。

結婚式総額が300万円だからといって、300万円すべてを借りる必要があるわけではありません。借入候補になるのは、各支払日までに本当に不足する金額です。

当社からのワンポイントアドバイス
当社は2007年の開業以来、300件以上の結婚式引き出物案件に携わり、数量、予算、納期、持込料などのご相談を受けてきました。
その経験から、結婚式費用は総額だけでなく「いつ・誰に・いくら払うのか」まで分けて確認することをおすすめしています。
式場の申込金、中間金、最終支払い、外部業者への支払いを日付順に並べ、その時点で使える自己資金を差し引いてください。
ご祝儀は金額も受取時期も挙式前には確定しないため、自己資金と同じように見込まないことが大切です。
結婚式総額ではなく、支払日ごとに本当に不足する金額を基準にすることが、借り過ぎを防ぐ第一歩です。

結婚式費用はどのくらい必要?平均額と自己負担の考え方

2026年1月22日に公表されたリクルートブライダル総研の「結婚マーケット調査2025」では、国内で挙式と披露宴・ウエディングパーティーをともに実施した人の費用総額は平均298.6万円、招待客数は平均57.2人でした。

出典:リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」

ただし、平均298.6万円は、そのまま二人が現金で用意する金額ではありません。ご祝儀や親・親族からの援助によって、実際の自己負担額は変わります。

一方で、ご祝儀を受け取る前に式場の最終支払いがある場合は、最終的な自己負担額が少なくても、一時的にまとまった現金が必要になることがあります。

費用全体の平均や人数別の相場、自己負担の計算方法を先に整理したい方は、結婚式の平均費用と自己負担・人数別相場もあわせてご確認ください。

固定費と人数によって変わる費用を分ける

結婚式費用は、人数の影響を受けにくい費用と、ゲスト人数などによって変わりやすい費用に分けると、借入額を検討しやすくなります。

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分類主な項目注意点
人数の影響を受けにくい費用挙式料、会場使用料、衣装、美容、写真・映像人数が減っても同じ割合では安くならないことがあります
人数で増減しやすい費用料理、飲み物、ケーキ、席札、プチギフト単価の差額に招待人数を掛けて確認します
世帯数などで変わる費用引き出物、招待状、宅配ギフト招待人数と必要数量が一致しないことがあります
見落としやすい追加費用持込料、送料、お車代、宿泊費、延長料初回見積もりに含まれているか確認します

料理や飲み物など、人数の増減が総額に与える影響を詳しく確認したい場合は、結婚式の料理・飲み物・ケーキの費用と人数別総額をご覧ください。

結婚式でローンを利用するメリット

結婚式のローンには、必要な時期に不足分を補えるという利点があります。ただし、メリットがある場合でも、返済負担との比較は欠かせません。

希望する時期に結婚式を挙げやすくなる

十分な貯金ができるまで待つと、仕事、家族の都合、出産予定などとの兼ね合いで、希望する挙式時期を逃してしまうことがあります。

不足分の一部をローンで補うことで、時期の選択肢を残せる場合があります。ただし、希望時期を優先した結果、結婚後の生活が苦しくなる借入額にならないよう注意してください。

手元資金をすべて使わずに済む

結婚式のために貯金をほぼゼロまで使うことにもリスクがあります。結婚後には新居への引っ越し、家具・家電、車、保険、妊娠・出産などの支出が発生する可能性があります。

ただし、現金を残すために必要以上のローンを組むと、利息負担が増えます。残したい生活資金と借入による総負担を比較し、二人で納得できる金額を決めることが大切です。

大切にしたい内容を必要以上に削らずに済む

資金不足だけを理由に、料理、写真、衣装、ゲストへの贈り物など、本当に大切にしたい部分をすべて削ると、後悔につながることがあります。

ただし、「希望をすべてローンで実現する」という意味ではありません。借入によって得られる満足と、結婚式後に残る返済負担を比較することが必要です。

結婚式でローンを組むデメリットと注意点

結婚式後の生活費とブライダルローンの返済計画を確認しながら将来設計を考える夫婦

利息によって総返済額が増える

ローンには、原則として利息が発生します。100万円借りた場合でも、100万円だけ返せば終わるとは限りません。

金利、返済期間、返済方式、手数料などによって、最終的な支払額は変わります。契約前には「毎月いくら返すか」だけでなく、「最後までに合計いくら支払うか」を確認してください。

新婚生活の固定費になる

結婚式は一日でも、ローン返済は数年間続くことがあります。家賃、食費、保険、通信費、車の費用などに返済額が加わります。

育児、転職、住宅購入などで将来の収入や支出が変化する可能性も考え、現在の家計だけで判断しないようにしましょう。

借りられる金額と返せる金額は違う

審査に通った金額が、そのまま無理なく返せる金額とは限りません。

金融機関の融資上限ではなく、生活費、将来の支出、予備資金を差し引いたうえで、二人が納得して返せる金額から考えることが重要です。

ブライダルローンの金利はいくら?金融機関の公式情報を比較

ブライダルローンの金利は、金融機関や商品によって異なります。確認できる公式情報の一例は、次のとおりです。

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金融機関・商品金利借入可能額特徴・確認時点
楽天銀行
目的型ローン ブライダル
固定金利
年7.0%
10万~300万円商品概要は2025年12月2日現在。借入期間は最長8年4か月
スルガ銀行
結婚式費用立替えプラン
固定金利
年8.8~12.8%
10万~800万円公式金利ページは2026年8月3日現在。適用金利は資金使途や審査によって決定

出典:楽天銀行「ブライダルローン」スルガ銀行リクルート支店「ローン金利」スルガ銀行「結婚式費用立替えプラン」

商品条件や金利は変更される場合があります。上記は特定の商品を推奨するものではなく、条件が商品によって異なることを理解するための例です。実際の申込みでは、必ず最新の商品概要と契約条件を確認してください。

金利だけでなく、融資先と支払方法も確認する

同じブライダルローンでも、借りたお金が本人の口座に振り込まれる商品と、原則として式場などの支払先へ振り込まれる商品があります。

楽天銀行は指定口座への振込による借入を案内しています。一方、スルガ銀行の結婚式費用立替えプランは、原則として支払先への振込を案内しています。

そのため、式場への支払いに使いたいのか、衣装、写真、引き出物など複数の外部業者にも使いたいのかによって、適した商品条件は変わります。

無利息期間がある商品でも、期間終了後の条件を確認する

スルガ銀行の結婚式費用立替えプランでは、ローン利用開始日の翌々月末まで、最大3か月の無利息・無返済期間があると案内されています。

ご祝儀を受け取った後に一部または全部を返済できる場合、支払日のずれを調整しやすくなる可能性があります。ただし、無利息期間の長さは利用開始日により異なります。

期間内に完済できなかった場合の金利、返済開始日、毎月返済額、繰上返済の方法まで確認してください。ご祝儀の予定額を前提に、借入額を増やすことはおすすめできません。

結婚式ローンの返済シミュレーション|50万円・100万円・150万円

同じ金額を借りても、金利と返済期間によって毎月返済額と総返済額は変わります。

以下は、年利を12で割った月利を使い、ボーナス返済なし、手数料なし、元利均等返済で計算した概算です。実際の商品では返済方式、端数処理、最低返済額、初回返済日などにより金額が異なります。

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借入額金利返済期間毎月返済額の目安総返済額の目安利息の目安
50万円年7.0%3年・36回約15,439円約555,788円約55,788円
100万円年7.0%3年・36回約30,877円約1,111,575円約111,575円
100万円年7.0%5年・60回約19,801円約1,188,072円約188,072円
100万円年8.8%5年・60回約20,661円約1,239,685円約239,685円
100万円年12.8%5年・60回約22,651円約1,359,049円約359,049円
150万円年7.0%5年・60回約29,702円約1,782,108円約282,108円

上記は一般的な計算条件による概算であり、特定金融機関の実際の返済額ではありません。例えば楽天銀行では、借入額が50万円超100万円以下の場合、毎月返済額は2万円以上と案内されています。

100万円を年7.0%で借りた場合、返済期間を3年から5年へ延ばすと、毎月返済額は約11,076円下がります。一方で、利息総額は約76,497円増えます。

また、100万円を5年間借りる場合、年7.0%と年12.8%では、利息の差は約170,977円です。月々の差額だけでなく、完済までに支払う利息総額まで比較することが重要です。

具体的な条件で確認したい方は、楽天銀行の目的型ローン返済シミュレーションなど、金融機関の公式シミュレーターをご活用ください。

毎月返済額だけを見て決めない

「月々2万円なら払えそう」と感じても、返済期間が5年なら、結婚後の生活に長期間影響します。次の項目をまとめて確認してください。

  • 借入額と実際に必要な不足額
  • 適用金利と固定金利・変動金利の違い
  • 毎月返済額と返済期間
  • 元金・利息・手数料を含めた総返済額
  • 完済予定日と結婚後のライフイベント
  • 繰上返済や一括返済の条件
  • 収入が減った場合でも返済できるか

ブライダルローンの審査では何を確認される?

ブライダルローンは、申し込めば必ず希望額を借りられるものではありません。審査基準は金融機関によって異なり、具体的な判断基準は公開されていない場合があります。

一般的には、申込条件、収入、勤務状況、既存の借入、信用情報、資金使途、提出書類などが確認されます。

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確認される可能性がある項目具体例
申込条件年齢、居住地、安定収入の有無など
本人確認書類運転免許証、マイナンバーカードなど
収入確認書類源泉徴収票、所得証明書、確定申告書など
資金使途確認書類式場見積書、請求書、予約確認書など
既存の借入状況カードローン、各種ローン、クレジット契約など
信用情報申込情報、契約内容、返済状況など
融資希望日式場への支払期限に間に合うか

必要書類は商品によって異なります。例えば楽天銀行は、本人確認書類、収入証明書類、見積書や請求書などの資金使途確認書類を案内しています。

審査から融資までの日程を確認する

申込み、審査、必要書類の提出、契約、融資には時間がかかります。申し込んだ当日に必ず入金されるわけではありません。

スルガ銀行の公式商品ページでは、申込みから式場への振込まで、2~3週間かかると案内されています。申込内容によって必要な日数は異なります。

式場の最終支払いが挙式前に設定されている場合は、挙式日ではなく、実際の支払期限から逆算して相談することが重要です。

短期間に申込みを重ねる前に借入額を見直す

指定信用情報機関のCICは、加盟会員がクレジットやローンの新規申込みに際して信用情報を照会した事実を示す「申込情報」を、照会日から6か月間保有すると案内しています。

出典:CIC「CICが保有する信用情報」

ただし、「何件申し込んだら必ず審査に落ちる」という共通基準があるわけではありません。審査結果は各金融機関が個別に判断します。

審査に不安がある場合は、申込先を増やす前に、必要な借入額を減らせないか、見積もりや支払方法を調整できないかを確認してください。

銀行ローンと貸金業者の総量規制は分けて考える

金融庁は、貸金業法の総量規制について、貸金業者からの借入を対象とし、銀行の貸付けは対象外であると案内しています。

ただし、総量規制の対象外であることは、銀行ローンならいくらでも借りられる、審査に通りやすい、無理なく返せるという意味ではありません。

金融機関ごとの審査があり、他の借入状況や返済能力も判断材料になります。法律上の上限と、自分たちが安全に返済できる金額は別問題として考えてください。

参考:金融庁「貸金業法Q&A」

当社からのワンポイントアドバイス
当社へ引き出物のご相談をいただく際にも、当初の予定人数と最終人数が変わることは珍しくありません。
引き出物は招待人数と必要個数が必ずしも一致せず、夫婦や家族を一世帯として数える場合や、ゲストとの関係に合わせて贈り分ける場合があります。
名入れ商品では、氏名、旧字体、異体字、英字表記、数量、仕分けまで確認が必要です。
ローンを考える場合は、人数確定日、最終見積もり日、式場の支払日、外部商品の注文期限、融資実行予定日を一つの時系列で確認してください。
「誰が、いつまでに、何を確定するのか」まで整理することが、直前の追加費用や余計な借入を避けるポイントです。

結婚式費用をローンで払う前に検討したい方法

資金が足りない場合でも、最初からローンだけに絞る必要はありません。支払条件や見積もりを整理することで、借入額を減らせる場合があります。

結婚式の内容を3段階に分けて見直す

費用を見直すときは、単純に高い項目から削るのではなく、次の3段階に分けて考えてください。

  • 絶対に削りたくないもの
  • 内容やランクを調整できるもの
  • なくても大きく困らないもの

例えば100万円不足していても、優先順位の低い項目を20万円見直せれば、必要な借入額は80万円になります。元金が減れば、その部分にかかる利息も減らせます。

具体的な節約方法は、結婚式を安くする方法と費用を抑える考え方で詳しく解説しています。

後払いできる結婚式場か確認する

式場によって、挙式前払い、挙式当日払い、挙式後払いなど、支払条件は異なります。

ご祝儀を受け取った後に支払える場合は、一時的な資金不足を減らせる可能性があります。ただし、後払いの審査、立替手数料、支払期限も確認してください。

親や家族からの援助・借入を相談する

親や家族から援助を受けられる場合は、金額だけでなく、実際に受け取れる時期を確認してください。

援助ではなく借りる場合は、家族間でも金額、返済方法、返済時期を曖昧にしないことが大切です。贈与税など税務上の判断が必要な場合は、税務署や税理士へご相談ください。

クレジットカード払いを確認する

式場によっては、クレジットカード払いに対応しています。一括払いで引落日までに資金を確保できる場合は、支払時期を調整できる可能性があります。

ただし、利用限度額、分割手数料、リボ払いの手数料、カード決済の対象範囲は必ず確認してください。

特にリボ払いは、毎月の支払額が小さく見えても、返済が長期化して手数料負担が増える場合があります。残高、完済予定時期、総支払額まで確認することが大切です。

結婚式の人数・規模・時期を見直す

少人数婚、平日開催、比較的費用を抑えやすい時期、会食中心のスタイルなどを検討することで、総額を見直せる場合があります。

ただし、人数を減らせば、衣装や挙式料まで同じ割合で安くなるわけではありません。固定費と人数連動費を分けて確認してください。

限られた予算で実現できる内容を確認したい方は、結婚式を100万円以内で実現するための考え方も参考になります。

引き出物など外部業者を利用する場合は総額で比較する

式場外の商品やサービスを利用して費用を見直す場合は、商品単価だけで比較しないようにしてください。

  • 商品代金と必要数量
  • 式場の持込料
  • 紙袋・包装・のしの費用
  • 送料と納品先
  • 納品日と受取方法
  • 数量変更や名入れ内容の確定期限
  • キャンセルや変更に関する条件

例えば、式場商品が1セット4,500円で40セットなら18万円です。外部商品が1セット3,500円で40セットなら14万円ですが、持込料が1セット500円かかれば、合計16万円になります。

単価だけを見ると4万円安く見えても、持込料まで含めた実際の差額は2万円です。送料や紙袋代が別にかかる場合は、その費用も加えて比較してください。

また、招待客60人だから引き出物が必ず60個必要というわけではありません。夫婦・家族を一世帯として数える場合や、親族と友人で贈り分ける場合があります。

引き出物の相場や品数、贈り分けを確認したい方は、結婚式の引き出物相場と選び方もご覧ください。

名入れギフトを具体的に検討している場合は、結婚式の引き出物用名入れロックグラスも参考にしてください。

ローンを組む前に夫婦で確認したい8項目

結婚式ローンは、挙式当日だけの問題ではありません。結婚後の生活にも関わるため、契約前に次の8項目を二人で確認してください。

  1. 希望内容を反映した現実的な最終見積もりはいくらか。
  2. いつ、誰に、いくら支払う必要があるか。
  3. 各支払日に実際に使える自己資金はいくらか。
  4. 結婚後の生活費や予備費として残したい金額はいくらか。
  5. ご祝儀や家族からの援助を過大に見込んでいないか。
  6. 後払いや費用調整を考慮した後の不足額はいくらか。
  7. 毎月いくらなら生活費と貯蓄を確保しながら返済できるか。
  8. 総返済額、利息、手数料、完済予定日はどうなるか。

ここまで整理すると、「借りられるから借りる」のではなく、「この支払日までに、この金額だけ不足するから必要分だけ借りる」という判断がしやすくなります。

ご祝儀をあてにして結婚式ローンを組んでも大丈夫?

ご祝儀を返済原資の一部として考えること自体は可能ですが、受け取る前から予定額を確定した収入として扱うことは避けてください。

ご祝儀の金額は、ゲストとの関係、地域、出席状況、夫婦・家族での参加などによって異なります。直前の欠席や想定との差額が発生することもあります。

さらに、式場の支払期限が挙式前なら、ご祝儀が最終的に入ったとしても、その時点では使用できません。

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資金の種類考え方
すでに保有している自己資金結婚後に残す生活資金を除いた金額を確認する
金額と時期が確定した援助実際の受取日が支払期限に間に合うか確認する
ご祝儀の見込み額想定より少なくても返済できる計画にする
ボーナスや将来収入支給額や時期が変わる可能性を考慮する

繰上返済を予定する場合も、手数料の有無、手続方法、返済できる時期を確認してください。ご祝儀が予定より少なくても、毎月の返済を続けられるかが大切です。

結婚式ローンで後悔しやすい5つのパターン

借入可能額をそのまま結婚式予算にする

「200万円まで借りられるから、200万円分追加しても大丈夫」という考え方は危険です。借入上限と返済できる金額は一致しません。

結婚式の予算は、必要な不足額と、結婚後の生活を圧迫しない返済額から決めてください。

最初の見積もりだけで借入額を決める

準備が進むと、料理、衣装、装花、写真、映像、引き出物などの内容が具体化し、初回見積もりから金額が変わる場合があります。

できるだけ実際に選ぶ内容を反映した見積もりを作成してもらい、人数の確定時期や追加料金の条件も確認してから借入額を判断してください。

数万円ずつの追加を小さく考える

結婚式の打ち合わせでは大きな金額を何度も目にするため、数万円の追加が小さく感じられることがあります。

しかし、5万円の追加が6項目あれば30万円です。その30万円を年7.0%で5年間借りれば、一般的な元利均等返済の概算では、利息も約5万6,422円増えます。

変更を決めるときは、「この項目が何万円増えるか」だけでなく、変更後の総額と、借入が必要になった場合の利息まで確認してください。

結婚式後の支出を考えていない

新居、家具・家電、車、保険、旅行、住宅購入、妊娠・出産など、結婚後にもまとまった費用が必要になる可能性があります。

現在の収入だけで返済可能額を決めず、今後1~2年で予定している支出や、働き方の変化も書き出してみてください。

金利だけでローンを選ぶ

金利は重要ですが、それだけで商品を決めると、融資が支払日に間に合わない、必要な費用が対象外だった、繰上返済に条件があるなどの問題が起きる可能性があります。

借入可能額、資金使途、融資先、融資実行日、返済期間、総返済額、手数料、繰上返済条件までまとめて確認してください。

結婚式ローンを使うか迷ったときの判断手順

ローンを利用するか迷った場合は、次の順番で整理してください。

  1. 希望内容を反映した現実的な最終見積もりを確認する。
  2. 式場、衣装、写真、引き出物などの支払いを日付順に並べる。
  3. 各支払日時点で使える自己資金を確認する。
  4. 結婚後の生活費や予備費として残す金額を決める。
  5. 後払い、親からの援助、クレジットカード払いの条件を確認する。
  6. 費用を「削れないもの・調整できるもの・不要なもの」に分ける。
  7. すべて見直した後に、本当に不足する金額を計算する。
  8. 不足額だけを借入候補にする。
  9. 金利、毎月返済額、総返済額、完済予定日を比較する。
  10. 結婚後の生活まで無理なく続けられるか、二人で確認する。

ローンを最初から予算へ組み込むのではなく、ほかの方法を整理した後に残った不足額を補う手段として考えることが、借り過ぎを防ぐポイントです。

すでに返済が難しい借入がある場合は、新たなローンで補おうとせず、金融機関や公的な相談窓口へ早めにご相談ください。

参考:金融庁「多重債務についての相談窓口」

結婚式のローン払いに関するよくある質問

Q1. 結婚式の費用はローンで払えますか?

A. 結婚式や披露宴などを資金使途とするブライダルローンがあります。ただし、対象費用、借入可能額、金利、返済期間、申込条件、審査基準は金融機関によって異なります。

Q2. ブライダルローンの金利はどのくらいですか?

A. 金利は金融機関や商品によって異なります。楽天銀行の公式商品概要では固定金利年7.0%、スルガ銀行の2026年8月3日現在の公式金利情報では固定金利年8.8~12.8%と案内されています。申込前に必ず最新条件をご確認ください。

Q3. 結婚式ローンで100万円借りた場合、毎月いくら返済しますか?

A. 年7.0%、5年間、元利均等返済、ボーナス返済なしという一般的な条件では、毎月約19,801円、総返済額約118万8,072円が目安です。実際の返済額は金融機関の返済方式、最低返済額、手数料、端数処理などによって異なります。

Q4. 結婚式ローンはいくら借りればよいですか?

A. 借入上限から決めるのではなく、式場や外部業者への支払日ごとに使える自己資金を確認し、本当に不足する金額を計算して決めることが大切です。結婚後の生活費や予備資金も確保してください。

Q5. ブライダルローンの審査にはどのくらい時間がかかりますか?

A. 必要な日数は金融機関や申込内容によって異なります。スルガ銀行は、申込みから式場への振込まで2~3週間かかる場合があると案内しています。挙式日ではなく、式場の実際の支払期限から逆算して相談してください。

Q6. ブライダルローンの審査に落ちたらどうすればよいですか?

A. 借入希望額を減らせないか、式場の後払い、見積もりの見直し、人数や内容の調整、家族からの援助などを確認してください。条件を確認せず高金利の商品へ急いで申し込むことは避けましょう。

Q7. ご祝儀でローンを一括返済できますか?

A. 繰上返済や一括返済が可能かは商品によって異なります。手数料、手続方法、返済可能な時期を事前に確認してください。ご祝儀額は挙式前に確定しないため、予定額を前提に借入額を増やすことは避けましょう。

Q8. クレジットカードの分割払いとブライダルローンはどちらがよいですか?

A. 式場のカード対応、利用限度額、分割手数料、ローンの金利、返済期間、手数料などによって異なります。毎月の支払額だけでなく、総支払額と完済予定時期まで比較してください。

Q9. 貯金が少なくても結婚式を挙げられますか?

A. 少人数婚、費用の見直し、式場の後払い、家族からの援助、ブライダルローンなどの組み合わせによっては可能です。ただし、結婚式を挙げられるかだけでなく、挙式後の生活を無理なく続けられるかを判断基準にしてください。

Q10. ブライダルローンは親に知られずに申し込めますか?

A. Web申込みに対応している商品もありますが、本人確認、郵送物、電話連絡、勤務先への在籍確認などの有無は金融機関によって異なります。家族に知られないことを保証するものではないため、申込前に各金融機関へ確認してください。

Q11. ブライダルローンを申し込むと信用情報に登録されますか?

A. CICに加盟する会社が新規申込みに際して信用情報を照会した場合、その事実を示す申込情報は照会日から6か月間保有されると案内されています。審査結果は各金融機関が個別に判断します。

Q12. 結婚式ローンと式場の後払いは同じですか?

A. 同じではありません。ローンは金融機関などから借りたお金を返済する仕組みで、式場の後払いは支払期限を挙式後に設定する方法です。ただし、後払いでも第三者の立替サービスを利用する場合は、審査や手数料が発生することがあります。

記事まとめ

結婚式の費用とローン返済を整理しながら無理のない資金計画を考えるイメージ

結婚式のローン払いについて一番お伝えしたいのは、ローンを利用すること自体を「良い・悪い」で判断するのではなく、結婚式後まで無理なく返せるかどうかで判断してほしいということです。

結婚式は、人生の中でも大きなお金が動くイベントです。十分な自己資金がない場合、不足分を補う方法としてブライダルローンが選択肢になることはあります。希望する時期に結婚式を行いやすくなり、手元の貯金をすべて使わずに済む場合もあります。

しかし、結婚式が終わった後にも返済は続きます。100万円を年7.0%で5年間借りれば、一般的な元利均等返済の概算では、利息だけで約18万8,072円かかります。同じ100万円でも、年12.8%で5年間借りれば、利息は約35万9,049円です。

そのため、最初に確認する数字は「最大いくら借りられるか」ではありません。自分たちの生活では毎月いくらなら無理なく返せるのか、支払日までに本当にいくら不足するのかを確認してください。

当社は2007年の開業以来、結婚式の引き出物、名入れギフト、両親贈呈品、記念品などを制作し、300件以上の結婚式引き出物案件に携わってきました。その中で、数量変更、予算、持込料、贈り分け、納期、名簿確認など、多くの新郎新婦様からご相談をいただいています。

実際の制作現場で感じるのは、結婚式の費用が最初から最後まで同じとは限らないことです。料理、飲み物、衣装、装花、写真、映像、引き出物などは、準備が進むにつれて内容が具体化します。

一つひとつは必要に感じても、5万円の追加が6項目あれば30万円です。変更を決めるときは、その項目の差額だけではなく、変更後の総額と、借入が必要になる場合の返済負担まで確認してください。

資金計画では、結婚式の総額だけでなく、「いつお金が必要になるか」も重要です。式場の申込金、中間金、最終支払い、衣装、写真、引き出物などを日付順に並べ、それぞれの支払日に使える自己資金を書き出してください。

ご祝儀や親族からの援助は、金額だけでなく受け取れる時期まで分けて考えます。そうすると、「結婚式全体でなんとなく足りない」という状態から、「この日までに、あと何万円必要か」という具体的な判断に変わります。

次に、結婚式で大切にしたいものを二人で整理してください。絶対に削りたくないもの、内容を調整できるもの、なくても困らないものに分けると、何にお金を使うべきかが見えやすくなります。

料理を大切にしたい夫婦もいれば、写真、衣装、演出、ゲストへの贈り物を大切にしたい夫婦もいます。一般的な正解を探すのではなく、二人が結婚式で誰に何を伝えたいのか、どのような思い出を残したいのかを基準にしてください。

引き出物を見直すときも、単純な商品価格だけでは判断できません。必要数量、式場の持込料、送料、紙袋、納品方法、名入れ内容の確定期限まで含めて比較する必要があります。

夫婦や家族を一世帯として数える場合、招待人数と引き出物の必要数は一致しません。人数変更があれば、名簿、贈り分け、仕分けにも影響します。式場、外部業者、新郎新婦様の間で「誰が、いつまでに、何を確定するのか」を共有しておくと、直前の追加費用や手配ミスを防ぎやすくなります。

費用と支払日を整理し、後払い、家族の援助、内容の見直しなども確認したうえで、それでも不足する金額がある場合に初めて、ローンを比較してください。

比較する際は、金利だけでなく、借入額、毎月返済額、返済期間、総返済額、手数料、繰上返済条件、融資実行日、資金使途まで確認します。無利息期間がある商品でも、期間終了後の金利や返済開始日を必ず確認してください。

そして最後に、二人で確認してほしいのが、「この返済額を、結婚式が終わった後も納得して払い続けられるか」ということです。

新居、家具・家電、車、保険、旅行、住宅購入、妊娠・出産など、結婚後にも実現したいことがあるかもしれません。現在の余剰資金をすべて返済へ回す前提ではなく、生活費と一定の貯蓄を残しながら返せる金額を考えてください。

結婚式も、その先の暮らしも大切にできる金額にすること。それが、結婚式のローン払いで後悔しないために一番大切な考え方です。

ローンを使うかどうかだけで判断するのではなく、二人が納得して結婚式を迎え、その後も無理なく暮らしていける資金計画になっているかを、最終的な判断基準にしてください。

この記事を書いた人

硝子彫刻工房 九炉磨蔵
代表 門間 基浩


2007年から約20年に渡り硝子彫刻・名入れ記念品の制作に携わり、300件以上の結婚式の引き出物制作実績があり、その他にも両親贈呈品などをブライダルにかかわる商品を数多く制作してきました。

本記事では数えきれない新郎新婦様との打ち合わせの際にお伺いした内容や経験から、記事を書かせて頂いております

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