結婚式のローン払いで後悔しない考え方

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結婚式の費用をローンで払っても大丈夫なのか、ブライダルローンの金利や審査はどのくらい厳しいのか、返済が新婚生活の負担にならないかと不安になる方も多いと思います。

結論からお伝えすると、結婚式のローン払いそのものが悪いわけではありません。大切なのは「いくら借りられるか」ではなく、「結婚式後の生活を続けながら無理なく返せる金額はいくらか」から逆算することです。

さらに、結婚式の場合は「最終的にいくらかかるか」だけを見るのではなく、「いつ・誰に・いくら支払うのか」まで確認することが重要です。式場への内金、中間金、最終支払い、衣装、写真、引き出物などで支払日が分かれることがあるためです。

この記事では、結婚式のローン払いを検討している方に向けて、ブライダルローンの仕組み、金利、審査、返済方法、メリット・デメリット、ローン以外の選択肢に加え、2007年から結婚式の引き出物制作に携わってきた当社の経験をもとに、借り過ぎを防ぐための具体的な資金整理方法まで分かりやすく解説します。

目 次

結婚式のローン払いとは?まず知っておきたい基本

結婚式費用の資料を見ながらローン返済について真剣に話し合う日本人カップルのイメージ

結婚式のローン払いとは、結婚式や披露宴などに必要なお金を金融機関などから借り、挙式後を含む一定期間に分けて返済していく方法です。

結婚式では会場によって挙式前に費用の大部分を支払う必要があるため、「ご祝儀が入れば支払えるけれど、挙式前の現金が足りない」という状況が起こることがあります。その資金不足を補う方法の一つがブライダルローンです。

ブライダルローンとは

ブライダルローンについて担当者から説明を受ける日本人カップルの相談風景

ブライダルローンは、結婚に関係する費用を主な資金使途とする目的型ローンです。

  • 挙式・披露宴費用
  • 結婚・婚約指輪
  • 新婚旅行
  • その他、金融機関が認める結婚関連費用

などを対象とする商品があります。ただし、対象になる費用、借入可能額、金利、返済期間、申込条件は金融機関ごとに異なります。

たとえば楽天銀行の「目的型ローン ブライダル」は、2025年12月2日現在の商品概要で、結婚式や披露宴、結婚・婚約指輪などの購入、新婚旅行などを資金使途とし、借入金額10万円~300万円、固定金利年7.0%、借入期間は最長8年4か月とされています。

最新の条件は変更される可能性があるため、申込前に必ず楽天銀行のブライダルローン公式情報など各金融機関の最新の商品概要を確認してください。

ローン払いと後払いは同じではない

ローン払いは「お金を借りて後から返済する方法」、後払いは「式場への支払時期を挙式後へずらす方法」です。

この2つは似ているようで全く違います。

結婚式場が挙式後の支払いに対応していれば、ご祝儀を受け取ってから会場費を支払える場合があります。その場合、十分な現金を確保できれば、ローンそのものが不要になる可能性があります。

そのためローンを申し込む前に、式場へ次の項目を確認しておきましょう。

  • 契約時の内金はいくらか
  • 中間金はあるか
  • 最終支払日はいつか
  • 挙式後払いは可能か
  • カード払いは可能か
  • 支払方法を変更できる期限はいつか

ローンを考える前に「総額」ではなく支払日を整理する

結婚式費用の計画に必要な電卓や婚約指輪、現金、ノートを並べた資金計画のイメージ

結婚式の資金計画で見落としやすいのが、「総額」と「その日に必要な現金」は違うという点です。

たとえば結婚式全体で300万円必要だったとしても、同じ日に300万円すべてを支払うとは限りません。

式場への内金、式場への中間金、挙式前の最終支払い、衣装や写真など別契約の支払い、外部業者への支払いなど、複数の日に分かれることがあります。

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確認するもの確認する内容
式場内金・中間金・最終支払いの日付と金額
衣装・写真・映像式場料金に含まれるか、別契約・別支払いか
引き出物・外部業者注文時・納品前など支払時期を確認
自己資金それぞれの支払日時点で使える現金
ご祝儀受取日が支払日より前か後か
家族からの援助金額だけでなく、実際に受け取れる時期

このように日付順に並べると、「結婚式総額では足りないように見えるけれど、実際にローンで補う必要があるのは一時的な不足分だけ」ということもあります。

反対に「ご祝儀を含めれば足りる」と思っていても、式場への最終支払いが挙式前なら、その時点では現金が不足することがあります。

当社からのワンポイントアドバイス
これまで300件以上の結婚式引き出物案件に対応してきた経験から、ローンを考えるときは最初に「不足額はいくらか」だけを出すのではなく、式場への内金、中間金、最終支払い、外部業者への支払いを日付順に並べ、その時点で使える自己資金を差し引く方法をおすすめします。ご祝儀は金額も受取時期も挙式前には確定していないため、最初から満額を自己資金と同じように計算しない方が安全です。ローンの申込額は結婚式総額ではなく、各支払日に本当に不足する金額を基準にすると、必要以上の借入を防ぎやすくなります。

結婚式費用はどのくらい必要なのか

ローンを考える前には、自分たちの結婚式にどのくらいのお金が必要なのかを把握する必要があります。

結婚式費用は、人数、会場、地域、料理、衣装、装花、写真・映像、演出、引き出物などによって大きく変わります。

平均金額は目安にはなりますが、平均より高いから使い過ぎ、平均より低いから十分という話ではありません。大切なのは、自分たちが選んだ内容と支払える金額が合っているかどうかです。

結婚式費用の平均や自己負担について詳しく知りたい方は、結婚式の平均費用と自己負担の考え方も参考にしてください。

固定費と人数によって変わる費用を分けて考える

結婚式費用は、大きく「人数が変わっても大きく変わらない費用」と「ゲスト人数によって変わりやすい費用」に分けて考えると整理しやすくなります。

分類主な例注意点
人数の影響を受けにくい費用会場使用料、衣装、写真・映像の一部、演出など人数が減ってもそのまま残る場合があります
人数で変わりやすい費用料理、飲み物、席札、引き出物など人数変更によって最終金額が変動しやすい項目です

予定人数と最終人数が変わることはあります。ローン額を早い段階で決め過ぎず、人数確定日や最終見積もり日を確認しておくと、必要額を判断しやすくなります。

結婚式でローンを利用するメリット

必要な時期に結婚式を挙げやすくなる

十分な貯金ができるまで待つと、希望していた挙式時期を変更しなければならないことがあります。

仕事や家族の事情などから特定の時期に結婚式を行いたい場合、不足分の一部をローンで補うことで選択肢を残せる場合があります。

手元資金をすべて使わずに済む

結婚式のために貯金をほぼゼロまで使うことにもリスクがあります。

結婚後には、新居への引っ越し、家具・家電、車、保険、妊娠・出産など、新しい支出が発生する可能性があります。

そのため「現金があるから全部使う」のではなく、結婚後に残しておきたい生活資金を決めたうえで、自己資金と借入のバランスを考える方法もあります。

大切にしたい部分を必要以上に削らずに済む

資金不足だけを理由に、本当に大切にしたい料理、写真、衣装などをすべて削ってしまうと、後悔につながることもあります。

ただし、「希望を全部ローンで実現すればよい」という意味ではありません。

借入によって得られる満足と、結婚式後に残る返済負担を比較することが必要です。

結婚式でローンを組むデメリットと注意点

結婚式後の家計やローン返済計画を確認しながら将来設計を考える夫婦

利息分だけ総返済額が増える

ローンには原則として利息が発生します。
100万円借りても、100万円だけ返せば終わるとは限りません。金利、借入期間、返済方式などによって総返済額は変わります。

契約前には必ず、「毎月いくら」だけでなく「最終的に合計いくら返すのか」を確認してください。

新婚生活の固定費になる

結婚式は1日ですが、ローン返済は数年間続くことがあります。

家賃、住宅費、車、保険、通信費、食費などにローン返済が加わります。

結婚式当日だけでなく、1年後、2年後の生活まで含めて判断する必要があります。

借りられる金額と返せる金額は違う

審査に通った金額が、そのまま無理なく返せる金額とは限りません。

金融機関が貸してくれる上限から予算を決めるのではなく、自分たちが生活費と一定の貯蓄を残しながら返済できる金額から借入額を決めることをおすすめします。

ブライダルローンの金利は金融機関によって違う

ブライダルローンの金利は商品によって異なります。

2026年8月時点で確認できる公式情報の例では、楽天銀行の目的型ローン「ブライダル」は固定金利年7.0%です。一方、スルガ銀行の「結婚式費用立替えプラン」は2026年7月1日時点で固定金利年8.8%~12.8%となっています。

このように同じ結婚式関連のローンでも条件は異なります。特定の商品だけを見て「ブライダルローンの金利は○%程度」と決めつけないようにしてください。

参考:楽天銀行 ブライダルローンスルガ銀行 ローン金利

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確認項目見るポイント
金利固定金利か変動金利か、実際の適用金利
借入可能額上限ではなく、自分たちに必要な不足額
返済期間何年返済が続くのか
毎月返済額生活費や貯蓄を残して払えるか
総返済額元金+利息などを含め最終的にいくら支払うか
手数料借入時・繰上返済時などの費用
資金使途何の費用まで対象になるか
融資時期式場等の支払期限に間に合うか

ローン返済額は契約前に必ずシミュレーションする

同じ100万円を借りる場合でも、金利と返済期間が違えば、毎月返済額と総返済額は変わります。

返済期間を長くすると毎月の負担を下げられる場合がありますが、利息を支払う期間が長くなり、総返済額が増える可能性があります。

反対に返済期間を短くすると総利息を抑えやすくなりますが、毎月の返済額は高くなります。

検索で『ローン 計算』『ローン 計算機』と打ち込みをすると、ローンの計算ができるサイトがいくつも出てきます。
一つリンクを貼ってお逝きますので、ご自身が検討している借入金額と返済期間と金利を打ち込みして、総額いくらの支払いが発生するのかをチェックしてみて下さい

⇩⇩下記をクリック⇩⇩

ローンシュミレーション

月の支払いで見れば毎月15,000円だから楽勝だって思って組んだは良いが、実は金利が高すぎて毎月の支払いで元本が少ししか減ってなくて、最終的には金利だけで〇〇万円も払わなきゃいけない事になってた…
なんて事態にならないようにして下さいね。

毎月の返済額だけを見ない

「月々1万5,000円なら払えそう」と毎月の金額だけで決めないようにしましょう。

  • 毎月返済額
  • 返済期間
  • 総返済額
  • 完済予定日
  • 繰上返済条件
  • 結婚後に予定している大きな支出
  • 収入が一時的に減っても返済できるか

まで確認すると、返済負担の実態が見えやすくなります。

ブライダルローンの審査では何を確認される?

ブライダルローンを申し込めば、誰でも希望額を借りられるわけではありません。

具体的な審査基準は金融機関ごとに異なりますが、申込条件や収入状況、勤務状況、既存の借入状況、信用情報などをもとに審査されます。

目的型ローンでは、本人確認書類や収入に関する資料のほか、式場見積書など資金使途を確認する書類を求められることがあります。

審査から融資までの日程も確認する

申し込んだその日に必ず融資されるとは限りません。

申込み、審査、必要書類の提出、契約、融資という手続きがあるため、式場の支払期限ぎりぎりでは間に合わない可能性があります。

ローンを利用する可能性があるなら、式場の最終支払日から逆算して準備することが大切です。

短期間に申込みを重ねる前に借入額を見直す

CICでは、クレジットやローン等への新規申込みに際して加盟会社が信用情報を照会した事実である「申込情報」を、照会日から6か月間保有すると案内しています。

審査結果は各金融機関がそれぞれ判断するため、「何件申し込めば必ず不利になる」と一律には言えません。ただし、審査に不安があるからと申込先を増やし続けるより、まず借入希望額を下げられないか、結婚式費用を調整できないかを確認する方が合理的です。

参考:CIC「CICが保有する信用情報」

当社からのワンポイントアドバイス
当社へ引き出物のご相談をいただく際にも、最初の予定人数と最終人数が変わることは珍しくありません。

ローンを考える場合は、人数確定日、最終見積もり日、式場の支払日、外部商品の注文期限、融資実行予定日を一つの時系列で確認してください。

さらに引き出物は、単純に「招待人数=必要個数」とは限りません。
夫婦・家族を一世帯として数える場合や、ゲストとの関係によって贈り分ける場合があります。
人数が変わると金額だけでなく名簿や仕分けにも影響するため、「誰が・いつまでに・何を確定するのか」まで整理することが、直前の追加費用や混乱を避けるポイントです。

結婚式費用をローンで払う前に検討したい方法

資金が足りないからといって、最初からローンだけに絞る必要はありません。

結婚式の内容を3段階に分けて見直す

費用を見直すときは、単純に高い項目から削るのではなく、次の3段階に分けると判断しやすくなります。

  • 絶対に削りたくないもの
  • 内容やランクを調整できるもの
  • なくても大きく困らないもの

料理を大切にしたい夫婦もいれば、写真、衣装、演出、ゲストへの贈り物を大切にしたい夫婦もいます。

一般的な正解を探すのではなく、「二人が結婚式で何を伝えたいのか、何を残したいのか」を基準にしてください。

たとえば100万円不足していても、優先順位の低い項目を20万円見直せれば、必要な借入額は80万円まで下げられます。借入元金が減れば、その部分にかかる利息も減らせます。

後払いできる結婚式場か確認する

式場によって支払条件は異なります。

挙式後払いが可能なら、ご祝儀を受け取った後に支払える可能性があり、ローンの借入額そのものを減らせる場合があります。

親や家族からの援助・借入を相談する

両親や家族から援助を受けられる場合もあります。

援助ではなく借りる場合は、家族だからと曖昧にせず、金額、返済方法、返済時期などを話し合っておきましょう。税務上の判断が必要な場合は、税務署や税理士などの専門家へ確認してください。

クレジットカード払いを確認する

式場がクレジットカード払いに対応している場合もあります。

ただし、利用限度額、分割手数料、リボ払いの手数料、利用条件などを必ず確認してください。

特にリボ払いは毎月の支払額だけを見ると負担が小さく見える場合がありますが、支払いが長期化すれば手数料負担が増える可能性があります。必ず残高と完済予定時期まで確認しましょう。

結婚式の規模や時期を見直す

少人数婚にする、平日や利用しやすい時期を検討するなど、開催条件を変更することで費用を抑えられる場合があります。

大切なのは「とにかく安い結婚式にすること」ではなく、優先度の低いものに必要以上のお金を使わないことです。

引き出物など外部業者を利用する場合は総額で比較する

式場外の商品やサービスを利用して費用を見直す場合、商品単価だけで比較しないようにしてください。

たとえば引き出物なら、次のような費用や実務まで確認します。

  • 商品代金
  • 必要数量
  • 式場の持込料
  • 紙袋や包装費
  • 送料
  • 納品方法
  • 数量変更期限
  • キャンセル条件

招待客60人だから引き出物も必ず60個、というわけではありません。夫婦や家族単位で用意する場合や、相手との関係に合わせて贈り分ける場合があります。

名入れ商品では、必要数量だけではなく、氏名、旧字体・異体字、英字表記などの確認も必要です。人数変更によって名簿や納品先ごとの仕分けまで変わることがあります。

引き出物そのものを検討している方は、結婚式の引き出物用名入れロックグラスも参考にしてください

ローンを組む前に夫婦で確認したい8項目

結婚式ローンは一人だけの問題ではなく、結婚後の家計にも関係します。契約前に二人で次の8項目を確認しておきましょう。

  1. 結婚式の現実的な最終見積もりはいくらか
  2. いつ・誰に・いくら支払うのか
  3. その時点で使える自己資金はいくらか
  4. 結婚後に残しておきたい貯金はいくらか
  5. ご祝儀や援助を過大に見込んでいないか
  6. 本当に不足する金額はいくらか
  7. 毎月いくらなら生活を圧迫せず返せるか
  8. 総返済額と完済予定日はどうなるか

この8項目まで整理すると、「借りられるから借りる」ではなく、「この支払日にこの金額だけ不足するから必要分だけ借りる」という判断がしやすくなります。

ご祝儀をあてにしてローンを組んでも大丈夫?

ご祝儀を返済原資の一部として考えること自体はできますが、受け取る前から予定額を確定収入として扱うのは避けた方が安全です。

ご祝儀額はゲストとの関係や出席状況などによって異なり、欠席が発生する可能性もあります。

また、ご祝儀を受け取る日より式場への支払期限が先なら、予定したご祝儀が最終的に入ったとしても、その支払日には利用できません。

資金計画では、「金額」と「受取時期」の両方が確定しているお金と、それ以外を分けることをおすすめします。

結婚式ローンで後悔しやすいパターン

借入可能額をそのまま結婚式予算にしてしまう

200万円借りられるから200万円分追加してよい、という考え方はおすすめできません。

予算は借入上限ではなく、必要な不足額と返済可能額から決めてください。

最初の見積もりだけで借入額を決める

結婚式の準備が進むと、料理、衣装、装花、写真、映像、引き出物などの内容が具体化し、最初の見積もりから金額が変わることがあります。

できるだけ実際に選びそうな内容を反映した見積もりを確認してから借入額を判断してください。

数万円ずつの追加を小さく考えてしまう

結婚式の打ち合わせでは大きな金額を何度も目にするため、数万円の追加が小さく感じられることがあります。

5万円の追加が6項目あれば30万円です。

変更を決めるときは「この項目が何万円増えるか」だけではなく、変更後の総額はいくらになるのかを毎回確認してください。

結婚式後の支出を考えていない

新居、家具・家電、車、保険、旅行、住宅購入、妊娠・出産など、結婚後にも大きなお金が必要になる可能性があります。

現在の家計だけで返済可能額を考えるのではなく、結婚式後1~2年程度に予定している支出も一度書き出しておきましょう。

金利だけでローンを選ぶ

低金利は重要ですが、それだけで決めないでください。

借入可能額、返済期間、総返済額、融資日、手数料、繰上返済条件、資金使途なども確認する必要があります。

結婚式ローンを使うか迷ったときの判断手順

ローンを利用するか迷った場合は、次の順番で考えてみてください。

  1. 現実的な最終見積もりを確認する
  2. 各支払いを日付順に並べる
  3. その日ごとに使える自己資金を確認する
  4. 結婚後に残す貯金を決める
  5. 後払い・家族援助などローン以外の方法を確認する
  6. 「削れない・調整できる・なくても困らない」の3段階で費用を見直す
  7. 本当に不足する金額を出す
  8. 不足額だけをローン候補にする
  9. 複数の商品で毎月返済額と総返済額を比較する
  10. 結婚後の生活費を含めても返せるか二人で最終確認する

ローンを最初に予算へ組み込むのではなく、他の方法を整理した最後に残った不足額を補う手段として考える。

この順番なら、必要以上の借入を防ぎやすくなります。

結婚式のローン払いに関するよくある質問(FAQ)

Q1. 結婚式の費用はローンで払えますか?

A. はい。結婚式や披露宴などを資金使途とするブライダルローンがあります。ただし、利用できる費用、借入可能額、金利、返済期間、申込条件、審査基準などは金融機関によって異なります。

Q2. ブライダルローンの金利はどのくらいですか?

A. 一律ではありません。金融機関や商品によって異なります。2026年8月時点で確認できる例では、楽天銀行の目的型ローン「ブライダル」は固定金利年7.0%、スルガ銀行の「結婚式費用立替えプラン」は2026年7月1日時点で固定金利年8.8%~12.8%です。必ず申込時点の公式情報を確認してください。

Q3. 結婚式ローンはいくら借りればよいですか?

A. 借入限度額から決めるのではなく、式場や外部業者への支払日ごとに使える自己資金を確認し、本当に不足する金額を計算して決める方法がおすすめです。必要以上の予備費までローンで確保しないことも借り過ぎを防ぐポイントです。

Q4. ブライダルローンの審査に落ちたらどうすればよいですか?

A. まず借入希望額を減らせないか確認してください。式場の見積もりを見直す、後払いを相談する、結婚式の規模や内容を調整する、家族からの援助を相談するなどの方法があります。審査が通らなかったからと、返済条件を確認せず別の高金利な借入へ急いで切り替えないことが大切です。

Q5. ご祝儀でローンを一括返済してもよいですか?

A. 繰上返済や一括返済ができるかは商品条件によります。可能な場合でも手数料の有無を確認してください。また、ご祝儀額は挙式前には確定しないため、予定額を前提に借入額を増やすのは避けた方が安全です。

Q6. クレジットカードの分割払いとブライダルローンはどちらがよいですか?

A. 式場のカード対応、カードの利用限度額、分割手数料、ブライダルローンの金利・返済期間・手数料などによって変わります。毎月の支払額ではなく、総支払額と完済時期まで比較して判断してください。

Q7. 貯金が少なくても結婚式を挙げられますか?

A. 結婚式の規模、内容、支払方法によっては可能です。少人数婚、費用の見直し、式場の後払い、家族からの援助、ブライダルローンなど複数の方法があります。「挙げられるか」だけでなく、結婚式後の生活まで無理なく続けられる計画かどうかを基準にしてください。

記事まとめ

結婚式のローン払いについて一番お伝えしたいのは、ローンを利用すること自体を「良い・悪い」で判断するのではなく、結婚式後まで無理なく返せるかどうかで判断してほしいということです。

結婚式は人生の中でも大きなお金が動くイベントです。

十分な自己資金がない場合、不足分を補う方法としてブライダルローンは一つの選択肢になります。希望する時期に結婚式を行いやすくなり、手元の貯金をすべて使わずに済むというメリットもあります。

一方で、結婚式が終わった後にも返済は続きます。

そのため、ローンを検討するときに最初に確認する数字は「最大いくら借りられるか」ではありません。

自分たちの生活では毎月いくらなら無理なく返せるのか。

ここから考えることが大切です。

当社は2007年の開業以来、結婚式の引き出物をはじめ、名入れギフト、両親贈呈品、記念品などを制作し、300件以上の結婚式引き出物案件に携わってきました。

その中で、予算、数量、納期、持ち込み料、贈り分け、人数変更、名簿などについて、多くの新郎新婦様からご相談をいただいてきました。

実際の制作現場にいると、結婚式の予算は最初から最後まで同じではないということを感じます。

料理、飲み物、衣装、装花、写真、映像、引き出物などは、準備が進むにつれて内容が具体化します。一つひとつを見ると必要に感じるものばかりなので、数万円ずつの追加を小さく感じてしまうことがあります。

しかし5万円の追加が6つあれば30万円です。

変更を決めるたびに、その項目だけではなく、変更後の総額まで確認してください。

さらに、資金計画では総額だけを見るのではなく、「いつお金が必要になるか」を確認することが重要です。

式場の内金、中間金、最終支払い、衣装、写真、外部業者への支払いなどを日付順に並べます。

そして、それぞれの支払日に使える自己資金を書き込みます。

ご祝儀や親族からの援助については、金額だけではなく、いつ受け取れるのかまで分けて考えてください。

そうすると「結婚式全体では○万円足りない」という漠然とした不足ではなく、「この日までに○万円不足する」という具体的な数字が見えるようになります。

その金額こそが、ローンを検討するときの重要な基準です。

次に、結婚式で大切にしたいものを二人で整理してください。

  • 絶対に削りたくないもの
  • 内容を調整できるもの
  • なくても大きく困らないもの

この3つに分けると考えやすくなります。

料理を大切にしたい夫婦もいれば、写真、衣装、演出、引き出物を大切にしたい夫婦もいます。

「一般的に何へお金をかけるべきか」ではなく、二人が結婚式で誰に何を伝えたいのか、何を思い出として残したいのかを基準にしてください。

削っても後悔しない部分を見直した後、それでも不足する金額があるのであれば、そこで初めてローンを具体的に比較します。

比較するときは金利だけを見ないでください。

  • 借入額
  • 金利
  • 毎月返済額
  • 返済期間
  • 総返済額
  • 手数料
  • 繰上返済条件
  • 融資実行日
  • 資金使途

まで確認します。

特に見落としてほしくないのが、総返済額と完済予定日です。

月々の返済額が小さいと「これなら大丈夫」と感じやすいのですが、返済期間が長くなれば利息や手数料の負担が増えることがあります。

反対に短期間で返せば毎月の返済額が大きくなります。

どちらが正しいという話ではなく、結婚後の生活とのバランスで決めてください。

また、結婚式の費用を見直す際には、表面上の商品単価だけでなく、実際に必要になる総額まで確認することも重要です。

たとえば引き出物では、招待人数と必要数量が必ずしも一致するわけではありません。夫婦や家族を一世帯として用意する場合もあれば、贈り分けをする場合もあります。

さらに名入れ品では、席次や名簿が固まった後に氏名、旧字体、異体字、英字表記を確認する作業があります。人数変更が起きれば数量だけでなく、名簿や仕分けにも影響します。

式場、外部業者、お二人の間で、「誰が、いつまでに、何を確定するのか」を共有しておくと、直前の追加費用や手配ミスを防ぎやすくなります。

そして最後に、必ず二人で確認してほしいことがあります。

「この返済額を、結婚式が終わった後も納得して払い続けられるか」

ということです。

結婚式当日は気持ちが高まりますが、ローンを返済するのは結婚式が終わった後の二人です。

新居への引っ越し、家具や家電、車、保険、旅行、住宅購入、妊娠・出産など、これから二人で実現したいことにもお金が必要になる可能性があります。

現在余っているお金をすべて返済に回す前提ではなく、生活費と一定の貯蓄を残したうえで返済できる金額を考えてください。

結婚式を大切にすることと、結婚後の生活を大切にすることは、どちらか一方を選ぶ話ではありません。

結婚式も、その先の暮らしも大切にできる金額にする。

それが、結婚式のローン払いで後悔しないための一番大切な考え方だと思います。

まずは、できるだけ現実に近い最終見積もりを出してもらい、支払日を時系列で並べてください。

そのうえで自己資金、ご祝儀や援助の受取時期、結婚後に残したい貯金を分け、本当に不足する金額を計算します。

次に費用を「削れないもの・調整できるもの・なくても困らないもの」の3つに分け、それでも不足する金額だけをローン候補にします。

最後に複数の金融商品を比較し、金利だけではなく毎月返済額、総返済額、完済予定日まで確認する。

ここまで整理してから決めれば、「結婚式のために借りられるだけ借りる」のではなく、「自分たちの結婚式と生活に本当に必要な金額だけを借りる」という判断がしやすくなります。

結婚式は一日ですが、結婚生活はその先も長く続きます。

ローンを使うかどうかではなく、二人が納得して結婚式を迎え、その後も無理なく暮らしていける資金計画になっているかを、最終的な判断基準にしてください。

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